オーストラリアに渡航する際は予防接種が必要になる時代に

ワーホリや留学、旅行でオーストラリアに来る方。予防接種は必ず必要な時代になるかもです。

こんにちは、うめ太郎です!

COVID-19のパンデミックを契機としてオーストラリアはこれまで以上にウィルスに関する入国制限を厳しくしようとしています。オーストラリアにワーキングホリデーや留学、その他、移住などで入国する際に必要になる予防接種は増える一方です。

入国時に必要になる予防接種は

黄熱(Yellow Fever)とCOVID-19に対してだけワクチンが必須になっています。

黄熱の予防接種

黄熱はコロナ騒動以前から、黄熱が発生しているエリア、または国に渡航した際は必ず、予防接種を受けている必要がありました。証明書を提出する必要もあります。

ただ、日本もオーストラリアも黄熱が発生しているエリアではないのでダイレクトに渡航する場合は予防接種は必要ありません

黄熱の予防接種が必要になるのは、渡航前に黄熱が発生しているエリアに旅行や留学、ワーホリ生活をしていた場合だけになります。アラートが出やすいエリアは西アフリカ諸国や南米エリアになります。
黄熱の情報は厚生労働省の検疫ページから確認できるので、オーストラリアに留学やワーホリをする際は一度はチェックしておいたほうが良いでしょう。

黄熱の予防接種は一度受ければ生涯有効になるため、対象の国に滞在したことがある人で、判断が付きかねない場合はとりあえずワクチンを接種しておいたほうが良いと思います。

虚偽の申告は将来のビザに悪影響

これからオーストラリアに移住する事を目指して留学やワーホリをされる方にアドバイスしたいのは、「余計なリスクは取るな」です。

オーストラリアは関係各省の個人データのやり取り連携が日本と比べてかなり進んでいます。将来的に永住権を申請する際、過去10年間に渡航していた住所を移民局に申告する必要がありますが、その際に黄熱が発生していた時期に滞在記録があり、その後の渡豪の際に黄熱の予防接種を受けた証明書(イエローカード)を提出していない事が判明するとビザの申請に不利益がでないとも限りません。

実際、オーストラリア移民局は移民に対しての審査はかなり厳格にチェックしています。ときには国家間で情報確認をするケースもある。

またそれをサポートできるデジタル化がされているので、意外なところで不正やミスが発覚することもある。不必要なリスクは取らないほうがいいと思います。

推奨されている予防接種

オーストラリア政府が入国時に推奨している予防接種(ワクチン)はあります。あくまで推奨なのでワクチンを注射していなくても入国できますし、入国チェックで質問なども受けません。

  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • 日本脳炎
  • 狂犬病
  • 黄熱病

黄熱病は前述したように、黄熱病のリスク国への渡航をされている場合にだけワクチン接種が必須です。

上記のワクチンは一度接種すれば生涯効果があり続けるものです。中には義務教育期間中に集団予防接種で受けたものもあると思います。

それ以外にもルーチンで受けるワクチンがある。

定期的に受ける予防接種

visitors are advised to be up-to-date with routine vaccinations before travelling to Australia

ワクチンの中には一度受ければ生涯効能を発揮できるものとそうでないものがあります。インフルエンザワクチンはその最たるものですね。オーストラリアは定期予防接種についても推奨しているワクチンががあります。有名なものでは

  • はしか、おたふく風邪、風疹
  • ジフテリア、破傷風、百日咳
  • 水痘(水痘)
  • ポリオ
  • インフルエンザ
  • 水疱瘡
  • 帯状疱疹
  • 肺炎
  • 髄膜炎

もう一度いいますが、これらのワクチンは全て任意で受けるものでオーストラリア渡航の際に必須ではありません。(黄熱病はリスク国に渡航した人だけ必須)

COVID-19の予防接種

オーストラリアは2021年2月現在、国境を閉鎖しており永住者と市民権を持つ人のみ入国が許されています。一部の州(NT、SA州)に対して試験的な入国が始まっていますが、大規模な国境開放はまだ先が見通せてない状況です。

そんな中、入国管理カードを廃止し、デジタル・パッセンジャー・デクラレーションと呼ばれるアプリによる入国管理を行う準備を進めており、その際にCOVID-19に対するワクチン証明が義務付けられる可能性が高い。

入国管理にデジタルアプリが導入されると少数派にとって生きにくい?
オーストラリアに入国時に記入するカードが廃止されアプリによる認証に置き換わります。これまでは入国時に入国管理カードを提出していましたが、それがアプリによる認証になることでより安全にスピーディに入出国が出来るようになるみたいです。ただ、安全というのはトレードオフの世界だと私は信じていて、少数派の選択肢を削り生きにくい世の中になると思ったりしています

政府からの公式アナウンスを読んでみると、デジタル化による入国管理によって遅かれ早かれパンデミックのような世界的なウィルス蔓延の予防接種証明を求めると思います。

ただ、こういった予防接種の証明は、ビザを申請する際の記入項目に正直に答えていけば、申請前に予防接種の証明書が求められたり、審査中にビザの審査官からワクチンの証明書が求められます。

オーストラリアの入国カウンターで突然、ワクチン接種証明書を求められるわけではないので安心を。

予防接種は入国の条件に

オーストラリアはバイオセキュリティに関する感度を確実に上げており、その管理の方法もスピーディーで精度の高いものになってきています。上記で説明したデジタル・パッセンジャー・デクラレーションもその一つ。

そのアプリを使い、ワクチンの証明書をアップロードし、信ぴょう性の高いチェックなど瞬時に行うことでしょう。ゆくゆくはインフルエンザの予防接種なども求められるかもしれません。

手作業の今でさえ、難民や亡命者に対しては黄熱病以外の予防接種も必須としています。

デジタル化ということは、情報が瞬時に伝達され判断材料になる。その効率性は人の手で管理する何千、何万倍も早い。アナログ形式だとこれまで国ごとに違う予防接種証明書の確認時間が現実的に取れずに、チェックが必要とされなかった事が、効率化によりそれが可能とできる。

そうなると、入国前に予防接種はもはや当たり前となる時代がくるかもしれないと思ったりします。

さて、入国時の予防接種問題。ワーホリや留学生は目が離せませんね。

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