オーストラリア市民権と永住権のホントの違い。永住者はお金で計算される存在

オーストラリア市民権と永住権のホントの違いがわかると市民権が取りたくなる気持ちがわかる。その違いは雲泥の差があります。

こんにちは、うめ太郎です。

生活の上では、永住権と市民権(国民)の違いは全くと言っていいほど違いはありません。だからこそ、オーストラリア永住権は国民と同じように扱われるなどと取り上げられたりしますが、中身を見ていくととっても大きな違いがあります。

市民権と永住権の違い

オーストラリア永住権を持っている人が市民権を持つことで変わることは権利と義務。具体的には

  • 選挙で投票できる権利が与えられる

と同時に、必ず選挙にいかなければならない義務も発生します。オーストラリアでは選挙に投票することは法律で定められた義務であり違反すると罰金になるんですね。

それ以外にも、自分が議員として立候補することや、国防関係の仕事に就くことも出来るようになる。いわゆる国家公務員の仕事に就くことが出来るということですね。また、これはあくまで私の考えですが、一般企業でも極めてセキュリティ性の高い仕事は永住権を持っている人より市民権を持っている人が優先されると思います。

具体的な市民権を取ることのメリットは「オーストラリア市民権を取得するべき7つの理由。日本のパスポートを捨てるメリットはあるのか。」で解説している通り、市民権を取るメリットは確かに存在しており移民法改正の影響が受けないとか、永住権を維持するコストが掛からないなどの利点があります。

国外での扱われ方も違う

また、もしお子様に市民権を与えてあげたいと思うのであれば、現在、それが出来る方法は

  • 国内で出産(片方の親が永住権を持つ)
  • 国外で出産(片方の親が市民権を持つ)
  • 市民権の申請手続きを経る

の3つの方法しかありません。そうなると、お子様の親が永住権だけ持っているケースで、日本でお子様を生むと、手続き的にはまずお子様に永住権を申請し、その後に市民権を申請することになるので手続き的にも費用的にも大きな負担になる。何千ドルもするので嫌ですよね。

市民権保持者であれば、どこで生んでも、誰と生んでも子供に市民権を与えることができます。市民権を与える事を考えると、市民権と永住権の違いは大きなお金の問題でもあるように思える。そう考えると、生涯に消費するであろう「支払う必要がない出費」のトータルが減るのでその分、旅行や別のものに費やし、人生をハッピーにできますよね。

海外旅行時も安心?

例えば、海外旅行中にテロなど何かトラブルが起きた場合に国籍を持っている大使館で安全の確保や帰国の為のサービスを受けることができる。

オーストラリア国籍を保持している場合は、当然、在外オーストラリア大使館でのサービスが受けられる。ただ、そういった場合にどれほどのサービスの違いがあるのかは両国間でわからないのが実際のところ。日本でも海外に自衛隊を派遣し法人の救出ができるような法整備もあると聞きます。そのあたりの甲乙はつけ難いと思います。

少なくても、日本もオーストラリアも先進国であるのでサービスの違いは大差ない気がします。

市民権と永住権のホントの違いは

現実問題として、永住権と市民権の違いは将来的にもオーストラリアに住むことが約束される事や永住権の維持費用が掛からない為にコスト減というところですが、両者の違いを見ていくとホントの違いが薄々感じ取れます

永住権は所詮、お金で計算される存在ということですね。結局、市民権を持っている人との違いがまったくない部分はお金から見の部分。手当とか、学費ですね。選挙権や公務員になれない所を考えると、永住者はやっぱり外国人なんだと思います。

永住者は基本的にオーストラリアに死ぬまで住むことができる人たち。オーストラリアの社会情勢をもろに受ける人達でもある。にも関わらず、オーストラリアの国政に何の影響も与えられない。そして市民権の人たちの多数決で永住者の権利なんてどうにでも転ぶような存在なわけです。

そう考えると、市民権と永住者のホントの違いとは、オーストラリアにとって「使う側」と「使われる側」なんでしょうね・・。もう一度いいますが、永住権というのはあくまで、お金で解決される以上の何者でもないということでしょう。

将来的には永住権の価値が下がる

2019年の中頃から政府は市民権の発行数を上げてきました。これが何を意味するのかわかりませんが、オーストラリア政府として、市民権の重要度を上げてきているサインかもしれません。

そう考えると、前述したように永住者の権利なんて市民権の多数決で決まるわけですから、永住権の魅力も減ってくるかもしれない。

例えば、手当の減額だとか、更に英語力の維持と称して定期的に英語テストを受けさせるなど。

このあたりはまだもう少し今後の動きを注視していく必要がありますが、Ifを考えて市民権を取っておくのも良いと思います。

また、そういう心配がないのも市民権と永住権の違いでもありますね。

オーストラリアに移住することを決めた以上はある程度のリスクがどの程度のものなのか。市民権のメリットや永住権のメリットも踏まえながら両者の違いを明確にした上でアクションを起こしていく事もここに住む人には重要なマネージメントかもしれません。

オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。

Source: Y-Axis

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