家族引き寄せビザはParentビザとも呼ばれていますがCOVID-19関係でコンセッションが設けられることになりました。
こんにちは、うめ太郎です!
ただ、この法改正の影響は一時的かつ全員に適用されるわけではありません。また、まだ計画段階のお話です。
対象のParentビザ
影響のある人達は、 Contributory Parentと呼ばれているS173とS143ビザが対象です。
これらのビザはビザ発行時に国外にいなければなりません。ただ、ビザの結果がわかるのは何ヶ月も何年も先になる場合もしばしばある。そこまで待てない人が訪問ビザなどの手段を使い、オーストラリアに一時滞在している人も数多く居ます。
今回、その人達が法改正の嬉しい影響を受けられます。(予定)
というのも、彼らはCOVID-19の影響で母国に戻れない、経済的な負担などで現実的に戻れない人が多くいらっしゃるんですね。
移民局はそういった声を考慮して、すでにオーストラリア国内にいる人に関しては引き続き滞在してもいいように法改正をしているようです。
したがって、法改正時にParentビザを申請中の人が対象なのです。
ちなみに、2019年ー2020年の会計年度に発行されたParentビザは3,730人。思ったより少ないようですね。2020年ー2021年の移民受け入れ計画でも4,500人と少なく前年の計画から2000人ほど減らされているのでParentビザはオーストラリアの経済的に相当魅力ある人しか与えられないレアビザになるのかもしれません。
法改正前に出国してしまった人は
残念ながらコンセッション(法改正)の対象外です。再入国の際は、その時のルールが適用されます。入国規制中であれば当然、その影響を受けるということですね。
法改正の時期
Immigration Minister Alex Hawke said the changes would come into effect in the first quarter of 2021.
法改正は2021年の4月頃までを目指しているようです。
このParentビザについて
このビザはContributory Parent visaと呼ばれていて、ご両親をオーストラリアに引き寄せる事ができるビザです。
ご両親が、オーストラリアに永住するための方法として設けられているビザで、2段階移住が求められています。
その初めとなるのが、S173ビザで、こちらはオーストラリアに2年間働きながら住めるビザ。コストは2021年時点で$31,930ドル。またファミリーバランステストをクリアしなければなりません。
一時的にオーストラリアに滞在できるS173ビザを与えられると、その後にS143ビザ(永住権)を申請できる仕組みになっています。
ファミリーバランステストとは
ご両親のお子様の過半数がオーストラリアの市民権または永住権保持者であることを証明するテストです。
詳細は「ファミリーバランス・テストの条件!【親の引き寄せに重要】」で説明しています。
ファミリーバランステストが必要なビザは子供の人数が少ないほうが審査に有利なため、一人っ子政策がされていた中国人のお金持ちをターゲットにしたビザとも呼ばれています。
私が語学学校に滞在中、ファミリーバランステストの制度をうまく利用して親がオーストラリアに移住する為に、子供を留学させているケースなんてまさにそのケース。
その他のParentビザ
Parentビザは他にも申請コストが安いS103ビザ(現在はゼロあらめざすのは不可)や、最大10年間住めるS870ビザがあります。
様々なParentビザがありますが、その中にはアシュアランス・サポートといった、ご両親がオーストラリア滞在中に掛かる医療費の支払いの肩代わりが求められるビザもあるので比較検討しながら親をオーストラリアに引き寄せるビザを選んでいく必要があります。
親の面倒をどうするか
日本に限らずアジア圏や貧困国では子供が親の面倒をみる慣習があり、私個人の問題でもあります。私も親の面倒をどういう形でみていくか未だに悩んでいますね。
関連記事:オーストラリアに移住してから両親・家族の面倒どうする?
オーストラリアに10年以上住んでいる人たちにお話を聞くと、子どもたちをオーストラリアで育てていくと子供もオーストラリア人的な感じになるそうです。
親子関係がさっぱりしているんですね。なんだか友達関係というか軽いつながりのような関係です。
一概に言えませんが、いろいろな話を聞いていくと基本的に自分の面倒は自分でみたいなところがあるそう。もちろん、私も結婚して子供が出来てリタイアした際に子供に面倒を見てもらおうとは思っていませんが、そういう面倒を見るということは親子関係が深いからできることなのでは?と思ったりしています。
羨ましいですよね。
おそらく、それぞれの親の同じように、口では言いませんが、面倒を見ることを通して子供のそばに居たい、関わりたいと思っているのかもしれません。
子供が日本に逆移住する?
老後の面倒は見る、そういったサービスを受けやすいかどうかを考えると
- オーストラリア vs 日本
で考えてしまいます。
オーストラリアに移住して後悔した事で書いたように親の面倒や老後のサービスを考えると家族引き寄せビザを使い、親をオーストラリアに連れてくるよりも自分が日本に逆移住するという方法がしっくり来るのかもしれません。
このあたりは個人差ですが、そういう悩みありきで親の引き寄せビザを申請した人、今回の法改正が実現するととっても嬉しいですね!
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。