2020-2021年度のオーストラリア移民計画が発表されました!
移民計画を読み解くことでオーストラリア政府がどういった人を移民させたいのか中長期的な視点で知ることができる。
オーストラリアに移住したい人にとってはそういう情報をわかりながら自分の移住スタンスを変更していくことも大事だと思っています。
2020-2021年の移民計画
上の図は今年度と去年度の移民計画と、その差をわかりやすく表にしたものです。オリジナルの記事は、こちらです。
移民の種類(ビザの種類)ごとに去年と比べてかなり大きな差がありますね。
コロナの影響が関わっているのは確実ですが、2019-2020年度(去年度)からすでに移民計画が3万人削減されています。
また、実際に受け入れた移民数を見るとそのさらに前年の2018-2019年度から更に2万人減っていることになる。
このあたりは下の記事が参考になると思います。
ただ、受け入れの内訳はこれまでそれほど大きな変化はなかったので、オーストラリアの移民戦略を変えたと思って間違いありません。
ボクは今後少なくても数年はこのようなバランスが続くのではないかと思っています。
移民受け入れ計画からみるトレンド
- Employer Sponsored
- Skilled Independent
- Regional
- State/Territory Nominated
表の上から4つ目までのカテゴリは、主にオーストラリアで今現在、もしくは将来的に不足するであろう職業スキルを持つ人達に対しての永住ビザです。
4つ合わせて合計で4万人近く受け入れ予定数が減っています。
代わりに、代わりに起業や投資、著名な人に対する移民計画は1万6千人増えています。そしてパートナービザはなんと3万2千人も増えている!
雇用の創出!
オーストラリアは景気が悪くなっています。それに今回のコロナ渦が入りさらに悪化。
オーストラリア政府は雇用が作られるように移民受け入れ数をアレンジしているんですね。
起業、投資というのはまさにそういうことで、著名な人のお仕事というのも出版物、公演などお金を生み出しますよね。
パートナービザは人口増と関係しています。パートナービザの割当数が増えることで人口が増える。
- 人口が増えればモノがよく消費される=雇用の創出
子供が生まれるともっとですよね。
不況だから仕事人はいらない
今回4万人近く減ったカテゴリの人たちは、オーストラリアでの仕事を奪います。不況に失業率も上がっているので仕事ベースの移民を入れるとさらに失業率が上がるのでしょうね。
そういう事を考えての受け入れ削減だと思います。
今後の移住スタンスをどうするか
パートナービザが狙い目だといえばそれまでですが、ボクは敢えてこの移民受け入れに翻弄されることはないのではと思います。
移民計画の上では人数が減っていますが、だからといって永住権への難易度が上がるわけではない。実は全く難易度は変わらないんですね。
移民計画というのは、1年間で発行する永住権の最大の数です。もし、その年に上限いっぱい永住権が発行されれば、来年に発行される可能性があるわけです。
言ってしまえば移民計画で影響するのは永住権の待ち時間が長くなること。それなんですね。
難易度が変わらなければ、敢えて自分の永住プランを変える必要はないというのがボクの考えです。
いかがでしたでしょうか。
この記事がこれからオーストラリアに移住を考える人に参考になれば幸いです。
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。
ありがとうございました。