こんにちは、うめ太郎です。
兄弟にオーストラリアの永住権をサポートしてあげたいと思うのは家族の絆あってこそ。
もし、ご自身が永住権を持っていれば兄弟・姉妹に永住権のスポンサーになることができます。
結果的に兄弟もオーストラリアに移住させられるんですね。
今回は兄弟もオーストラリアに永住する方法について考えていきます。
兄弟を永住させられる永住権
オーストラリアの移民局では家族を連れてくる(引き寄せ)ためのビザ情報を公開しています。
その中にある「Explore visa options for joining family in Australia」では、いくつかの質問を答えることで最適な永住権をピックアップしてくれる素敵な機能があるので今回はその情報を元に紹介していきます。
永住権のスポンサー
ご兄弟が永住するためにいちばん大事なことは、まずご自身が永住権を持っていること。兄弟・姉妹が持つ永住権のスポンサーになります。
4つの永住権
ご兄弟や姉妹にチャンスがある永住権は大きく分けて次の4タイプの目的によって申請するものが変わってきます
- 老後の永住(S114)
- 医療のサポート(S116)
- 孤児の面倒を見る(S117)
- ストレートに移民(S115)
老後の永住
言葉のとおりですが、ご兄弟が高齢で介護目的での永住権は「Aged Dependent Relative visa」を申請します。ビザのサブクラスはS114です。
このビザはDependentというワードが含まれている通り、永住権ではありますが政府から年金などの社会保障が受けられないものです。
ただ、メディケアだけは入れます。
申請の前に最低3年間の生活資金が必要です。
また、ご主人・奥様をビザに含めることはできません。ただし子供は含められます。
ビザの申請費用はAUD6,415ドルです。
医療のサポート目的で永住
永住権をサポートするご家族がなにか長期間の治療やリハビリが必要となる場合に、ご兄弟をオーストラリアに引き寄せ、サポートさせることができるビザです。
オーストラリアの移民局では「Carer visa」と呼ばれています。
この永住権はオーストラリア政府からの社会保障を受けることができます。
サポート目的だからか、申請費用はAUD3,860ドルと安くなっています。
孤児の面倒を見る目的で永住
この永住権は「Orphan Relative visa」と呼ばれていて、18歳未満のお子様のご両親が死亡・失踪して育児をする実母がいない場合に引き取ることを可能にします。
したがって、ご兄弟 or 他人のお子様でもオーストラリアに引き寄せ出来ます。
メディケアや政府からの社会保障が受けられます。
人道目的なのか、このビザの申請費用はAUD1,630ドルです。
ストレートに移民
実の兄弟・姉妹や法的な兄弟がオーストラリアにストレートに永住するなら「Remaining Relative visa」が一番使われると思います。
ビザの障壁になりそうな条件はほとんど何もありません。すでにオーストラリア永住権をお持ちの方がいらっしゃれば、その方があなたの永住権スポンサーになることでビザが発行されます。
ただし、アシュランスサポートと言って、スポンサーとなる方が引き寄せしたご兄弟の面倒を見る義務が生じます。
メディケアに入ることができますが、アシュランスサポートをするスポンサーが医療費を最終的に全額支払うことになります。
また、失業保険や社会保障も受けられません。
ビザの申請費用はAUD6,415ドルです。
兄弟・姉妹の永住は市民権を目指すほうがいい
アシュアランスサポートが必要な永住権は、滞在期間こそ永遠ですがリアルな生活を考えると持続可能とは言えません。
政府から医療費や年金も受け取れないので生活費用がかなり高く、不労所得がある人でない限り永遠にオーストラリアに住むことはお金的な面で不可能。
ただ、オーストラリア国籍を取ってしまえばお金の心配もありません。それぞれのビザに伴うデメリットを回避できます。
もし兄弟・姉妹の方の永住権取得のためにスポンサーになるとすれば、市民権を狙っていくのが良いでしょう。
ありがとうございました。
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