こんにちは、うめ太郎です。
オーストラリアで外国人労働者として働いていますが、扱われ方がヒドイ。
まるで奴隷ですよ!オーストラリアは素晴らしい!日本なんて・・・っていうネット民もいますが、ボクはその真逆とも言えます。
いい会社に当たればいいし、悪い会社に当たればそれなりの扱われ方をします。
ボクはオージーの会社2つを渡り歩きその両方を経験。
今回は夢見がちなあなたにオーストラリアで外国人労働者として働いた時の扱われ方について書いていきます。リアルを知っていただければと思います。
ブラックなオージー企業
ブラック企業というのは日本だけに存在してるわけではありません。オーストラリアにもあります。実際、移民局でもビザのスポンサーになれない企業というのをまとめてあって、その企業は俗にブラック企業だと受け止められています。
どういった会社がビザのスポンサーになれないのかと言うと、
- 違法な経営
- 脱税
- 労働監査の対象になった過去
過去に上記の経験がある会社ですね。
すべてがブラック企業とは言えませんが、中にはいわゆる外国人労働者を「使っている」企業も含まれています。
ボクがオーストラリアで初めて就職した会社は上記に当てはまりませんでしたが、いわゆるパワハラを使って長時間労働を強いるタイプの会社でしたね。
外国労働者の扱いがヒドイ
どこの国でも外国人労働者というのは立場が弱い。その国の言葉を流暢に話せないので能力を100%出しきれないのが格下に見られる原因だと思っています。
しかも雇う側からするとあえて外国人を雇う理由でもない限りわざわざコミュニケーション力がネイティブより劣る人を雇用するメリットはない。
そうなると、私たち求職者がウリに出せるのは
- 給料を低くする
- 長時間労働
- 英語力を差し置いても余りある技能
の3つで他の求職者と戦うわけで、おおよそ、給料がまず先にくるわけです。ボクの初めの会社では市場価格の半分の金額まで下げられました。
さらに、そこにビザが絡んでくるとさらに足元を見た要求をしてくるわけです。よくあるのが長時間労働ですね。
私の場合は毎週のように社長から「週末に仕上げなければ会社が潰れてしまってビザがサポートできない」なんて言われていました。
パワハラでしょ?
どんどん要求してくる
パースの一等地に構えている会社なので、会社が潰れるなんてとてもじゃないけど信じられません。ただ、そこはやっぱり日本人なので助けてあげようと真面目な日本人的振る舞いをしていました。
するとどんどん要求をしてくるんですね。社長やマネージャーはボクの行為に感謝するどころか味をしめて8時間が10時間労働、土日出勤も当たり前レベルな前提で物事を進めるようになるわけです。
オージーを相手にする時は必ずこれ以上は引けないラインというのをはっきりさせて置くことが重要。彼らは相手の弱みにつけ込んでどんどん要求してくるところがあります。
言葉が分からない事を良いことに
好き勝手し放題
言葉が話せないので英語がペラペラな同僚は自分の失敗を他人のせいにしてきます。その対象は立場の弱い外国人労働者ですね。
ボクだけではなく、同僚のフィリピン人や香港人も同じ目にあっていたのでまぁ差別に近いかも知れません。
ボクはプログラマと言われるパソコンで動くアプリを作る仕事をしていますが、同僚が自分勝手に作ったアプリの続きをボクにヤレとパスしてきます。
日本人の場合はまだ道徳の考えが根強くあるので道義的にメチャクチャなことをする人はまだ少ない。
こっちでは弱いものをいかに自分の利益になるように利用するのか、そういったテクニックが称賛される所があるので、自分勝手な振る舞いが多いわけです。
そこで反撃するものの
これまで立場の弱い外国人労働者(私)に問題の原因を全部なすりつけてきた所があり、思い切って文章にそれをまとめて社長に送ることにしました。
これで、休日出勤させられていたボクの仲間入りというわけです。
内容は、彼らが勝手に変更したアプリによってボクの作ったアプリが誤作動していること。その数およそ160箇所です。
つまりアプリは動きません。システムは5個のモジュールから構成されていますが、そのうちの4つで機能不全。
もうメチャクチャでした。完全にシステムが壊れちゃっている。カオスプロジェクトという言葉がぴったりです!というのをわかりやすく文章と図を添付して送りました。
もう、ぐうの音も出ないくらい理由を添えて送ったので、さすがの社長と別チームの人も言い訳が出来ません。
結果、別チームの人たちはこの問題を修正するために、休日出勤が確定!と思いきや何故かボクだけが休日出勤することに。
足元を見た接し方
その前日、私は、マネージャーから「仕事が終わらないんだったら、休日出勤してでも終わらせろ!」と罵声を浴びせられたのですが、別チームの人たちには全く何も言わずに帰る始末。
社長が別チームに休日出勤要請をする前に、私はマネージャに報告書のことを伝えたのですが、マネージャは何も言わなかったんですね。
その時、僕は「ビザがないから足元を見られているんだな。外国人だから使い捨てみたいに扱われているんだな。」そう感じましたね・・。
完璧じゃない国
とっても悲しくなりましたね。怒りを超えて。こんなに会社に失望感を感じたのは初めてでした。
そんなときに思い出したのがオーストラリアに移住して後悔した台湾人永住者からの一言。ボクがこっちに移住して初めて知り合った永住者です。
この国は完璧じゃない。人種差別だってある。あなたは今、全てが新鮮で刺激的な環境だと感じているから気づかないと思うけどいずれ気づく時がくるわ。
それを期にボクは転職を決意し今の会社に至ります。今の会社ではとってもいい会社で全てに満足。オーストラリアにある2つの会社でもこれほど違うのかと感じています。
今回の記事では外国人労働者としてオーストラリアで働いた時の理不尽さについて書いていきました。
すべての会社に当てはまるわけではなく、中にはそういう会社もあると考えてくださいね。
この記事がこれからオーストラリアに移住を考えている人に参考になれば幸いです。
ありがとうございました。