こんにちは、うめ太郎です。
オーストラリア永住権を狙う人が避けては通れない事がスキルアセスメント。パスするためにはある程度抑えておくべきポイントがあります。
ボクの場合はIT系の大学資格。通信制でもいいということで2年間通い無事に学士が取れました。
当然そのポイントはスキルアセスメントを実施する査定機関によってまちまちですが、いくつかクリアするために重要な共通ポイントもある。
スキルアセスメントのおさらい
スキルアセスメントは技術査定とも呼ばれていてオーストラリアでお仕事経験(職業技能)をベースに申請できるタイプのビザで提出が求められます。
一般に技術移民と呼ばれているタイプの方が申請する技術系ビザは
- ポイント制永住権
- ポイント制ビザ
- 就労ビザ
の3種類あります。
それぞれのビザに、お仕事経験が何年必要なのか具体的に記載されており、求められている年数分の職務経験があることをスキルアセスメントで証明するんですね。
ポイント制だと、ビザの招待を受けるのに必要なポイント分の職務経験が、就労ビザだと最低3年のお仕事経験が必要だとされています。
関連記事:オーストラリアでお仕事系ビザの申請に必要な技術査定(スキルアセスメント)とは?
技術査定は就労ビザも必要に
これまで就労ビザにスキルアセスメントは必要ありませんでしたが、2018年の移民法改正にともない、お仕事経験の証明も就労ビザ申請時に必要になりました。
ただ、Labour Agreementを使えば技術最低を回避できる技もあります。
今後の改正としてはお仕事経験で求められる年数が3年から5年に増えることも考えられるのでこれから永住権や移住を狙う人は早めの対処が必要。
そのためにボクは徹底的に情報を集め、ある共通点を見つけました。
スキルアセスメントをパスするには職業と密接に関係のある職業コード(ANZSCO)のTAFEや大学・大学院のコースを卒業している事が重要だったんです。
通信制でも学位があるかが重要
ボクが選んだ方法は通信制の経営情報学部。IT系の専門学校を卒業した学歴があったので2年次編入で、2年で卒業しました。
ボクはIT系スキルアセスメントを受ける予定だったのでACSのガイドラインを読んでみると大学卒業が審査のかなり重要なポイントになることは分かっていました。
加えて、アデレードに移住したBonze705さんのブログでもスキルアセスメントをパスした事が確認できたので北海道情報大学の通信課程にすぐに入学しました。
選んだ科目は3年次〜4年時に選択するものを中心に履修しました。これはガイドラインでもできるだけ高度な科目が審査のポイントになると書かれてあったからです。
卒業時のスコアはGPAで3.1(並です)
スキルアセスメントをパスするのに学校の成績が優秀である必要はありません。学位が大事です。
無事に北海道情報大学がスキルアセスメントでオーストラリアと互換性のある大学だと認められたので、その時のボクのスコアを公開することにしました。
- GPA(平均スコア)が3.1「良」判定
- 3年次の平均成績は「優(80点~90点)」
普通のスコアですね。
ただ、仕事をしながらの学業だったので勉強時間をどう作るのかに頭を悩ませながらのこの成績だったのでまぁ良いとしています。
それに目的はスキルアセスメントに合格ですからね。
では、他の職業の場合はどうなのでしょうか?スキルアセスメントをパスするのに重要なポイントが移民エージェントのサイト(英文)で公開されているのでちょっと紹介します。
職種別の技術査定パス基準
エンジニアリング
合格に必要なポイントは最低4年の学士です。査定機関はEngineers Australiaで行われています。
エンジニアリングは工学部系の学部になると思います。主に機械を扱うお仕事ですね。
ナース
5年の職務経験と学士以上の学位が必要になります。査定機関はANMACで行われています。
ナースから永住権を目指す人もいますが、その最大のメリットは職業リストから削除されにくいから。
その反面、難易度は高いですね。
過去に看護師から永住権を目指す方法についての記事も書いているので参考にしてみてください。
会計士
数年の職務経験と学士の学位が必要です。査定機関はCPA/IPAです。
こちらの職業で永住権の取得をエージェントからススメられる人もいますが難易度はナースより高めです。
理由は近年、オーストラリアの景気が悪くなっており会計士から永住権を目指す人のスポンサーが見つかりにくいこと、ポイント制永住権では80点や85点求められるからです。
関連記事:オーストラリアで会計士から永住権を目指す方法!デメリットも
教師
4年制の大学を卒業すること、またsupervised teaching practiceの実施が必要です。査定機関はAITSLが行います。
過去にチャイルドケアから永住権を目指す方法について書いているので良ければ参考にしてください。
共通するのは大学の卒業
技術査定をパスする要所を説明してみましたが、共通するのはどれも大学やTAFEなど教育機関を卒業していることです。
RPLと呼ばれる職務経験を論文形式で書いて提出する方法を使えば大学卒業資格やオーストラリアの資格を持っていなくてもスキルアセスメントをパスできる可能性はありますが、余計な心配をしたくないならオーストラリアに留学するのも手ですね。
その際は必ずプロの翻訳家に依頼をしてもらったほうがいいです。ボクはそれを怠り思ったような結果がもらえず不服申し立てをした経験があるからです。
また、エージェントに任せっきりにせず必ず自分で責任を持って申請する事をオススメします。
中にはただ丸投げしているエージェントもあるので・・・。
まぁ、そのあたりは「信頼できない移民エージェントの特徴とリアルな失敗談」でも書いていますが、何事も自分でコントロールすることが大事。
スキルアセスメントはビザの合否を左右する重要なプロセスなので情報収集と準備は欠かせません。
この記事がこれからスキルアセスメントを受けようと思っている人に参考になれば幸いです。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。
ありがとうございました。