こんにちは、うめ太郎です。
パン職人からオーストラリア永住権を目指す道はあります!
西オーストラリア州を除く州では未だにパン職人は不足している職業になっています。
永住権を取るにはTAFEや大学・大学院にてBakerになるためのコースを終了し実務経験と技術査定を経て州政府やDAMAを使って手に入れられ、難易度もそれほど高くありません。
今回はそんなパン職人から永住する方法について書いていきます。
パン職人から永住権を目指す難しさ
パン職人(Baker)から永住権を取る難易度はそれほど難しくありません。ストレートに永住権を取るために必要な道は下の通り。
- 学校に通う
- 技術査定+トレーニング
- お仕事経験
- 英語力
- 州政府、DAMAを使った永住権を申請
という流れ。パン職人に限らずどの職業から永住権を目指す場合でも大きな差はありません。
一番のネックはパン職人としてのお仕事経験ではないでしょうか。これまでは実務経験がない人でも学校を卒業するだけで申請できる道もありましたが、新しい就労ビザ(TSSビザ)がリリースされた2018年から実務経験が必要になっています。
とは言え、やり方次第では実務経験を免除することも可能。
そういう意味で永住権への壁はそれほど高くない。
永住権が取れる場所に制限
ただ、問題は永住権が狙える場所。州や地域が限定されています。
また州によってはその職業から永住権をスポンサーする「数」に制限があり州によっては永住権の招待を割り当てている数が少ないためすぐにその年の上限に到達する事があります。
そうなれば「翌年の会計年度」始まりである7月まで待たなければなりません。
パン職人から目指せる永住権
2019年12月現在、パン職人から永住権を目指せるビザは
- 州政府がスポンサーになるビザ
- DAMAビザ
の2つの方法しかありません。
これが何を意味するのかと言うと永住権が取れるエリアが限定されるということ。州政府スポンサーの永住権ではその州に数年住む必要があります。DAMAを使ったビザではその都市に数年間住まなければなりません。
州政府スポンサー型の永住権はポイント制永住権で、自分の年齢やお仕事経験などをポイント換算して一定以上になると申請できるタイプの永住権です。
Bakerから州政府スポンサーの永住権(S190)を目指すには州や時期にもよりますが例を挙げてみるとNSW州はおおよそ70点ほど必要になります。
もしS190永住権を狙うなら、とりあえずご自身のポイントを知ってみてからS190にトライするほうがいいでしょう。
DAMAを使って永住権を狙うには、まずDAMAビザが申請できる地域でお仕事を見つけます。そこでまずはDAMAの就労ビザを申請し、3年後にDAMAを申請します。
DAMAを使った場合は永住権を取るまでに掛かる年数がかなり長くなるのが特徴です。
永住権を狙うならDAMA中心がベスト
永住までに年数が掛かるDAMAですが、永住権を取れる可能性をなるべく高くしたいならDAMAで狙うのが得策です。
DAMAから永住権を取りに行くメリットは、それに合わせて州政府スポンサーの永住権も狙える可能性が高いからです。
先程説明したようにDAMAは働くエリア(住む場所)に制約がありDAMA対象地域にある会社に就職し住まなければなりません。この地域に住んでいないと、パン職人から狙える永住権は州政府スポンサー型のものだけになるんですね。
永住権を狙うときはなるべく多くのビザを選べる状況を作っておいたほうが取れる可能性が高い。
ひとつより2つの永住権が狙える方がいいですよね?
現在、DAMAの対象となっているのは
- ノーザンテリトリー州全域
- 南オーストラリア州全域
- キャンベラ全域
- タスマニア州全域
- 西オーストラリア州の一部
- ビクトリア州の一部
- ニューサウスウェールズ州の一部
- クイーンズランド州の一部
です。詳しいDAMAの地域については「ゼロからのAUS移住にピッタリな田舎移住はDAMAsを経由した方が良い。」を読んでくださいね。
DAMAのデメリット
DAMA唯一のデメリットはBakerの年収が低いこと。パン職人の年収はおよそ$51,913ドル。
DAMAビザの取得に必要な最低年収は2019年現在、$53,900ドルなのでオーストラリアの市場よりも少し高めであることからこの給料をDAMAの地域で出せる会社は少ないかも知れません。
DAMAをねらった時にこの最低年収をクリアできるかどうかがネックとなります。
メインはS190永住権を目指しつつ、バックアップとしてDAMAを目指す方法を取るなど柔軟な対応が必要だともいます。
関連記事:オーストラリアでビザのスポンサーが見つかりにくいのはナゼ?
永住権に向けて次のステップ
これからパン職人を通して永住権を目指す人はまず、自分がどういったビザで永住権を狙うのか、これまで説明したこの記事の内容を元に考えてください。
自力で永住権を取るにはそれなりに「計画 +行動」している事が大前提。パン職人の場合は住む場所次第で永住権が取れる確率も大きく変わります。
学校探し
もしDAMAを永住権の選択肢として考えるならDAMA対象の地域にあるTAFEや大学に通う方がいい。
在学中にお仕事に関わるアルバイトをその地域で探し、卒業後はそのままビザのスポンサーなんてことも十分狙えます。
また、DAMA地域は必然的に人口の少ない都市になるのでポイント制永住権を狙ったときに地方ポイントも付きます。
パン職人(Baker)の職業コードはANZSCOで351111
学校に入るときに重要なのはコース。オーストラリアの職業はすべてANZSCOコードとして管理されているため、このANZSCOコードと密接に関係のあるコースで学ばないと永住権に大事な技術査定が通りません。
また、TAFEよりはPhD(博士)課程に進む方が永住権には有利です。ビクトリア州・クイーンズランド州ではPhDを卒業した人に対して実務経験を免除しています。
実務経験は技術査定をパスして自分がANZSCOコードの職業技能者であることを証明するのにかなり大きなウェイトを占めているのでこれはかなりいいですね。
就活と永住権に向けて
学校に入った後はできるだけパン職人として働けるように就活し、卒業後にそのまま就労ビザや卒業ビザを使って実務経験を積んでいけるように行動すること。
以上の点をしっかり抑えておけばパン職人から永住権は夢ではなくなります。
いかがでしたでしょうか。
今回はパン職人(Baker)から永住権を目指す方法や具体的な次のステップについてお話しました。
この記事がこれからオーストラリアで永住をめざす人に参考になれば幸いです。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。
ありがとうございました。