こんにちは、うめ太郎です。
オーストラリアに移住した場合に日本の年金がどうなるのか心配で夜も眠れませんでした。
年金は老後の生活に直結するので移住するときに一番気にかけても良いところ。
結論から言うと、日本で払い続けた年金はたとえオーストラリアに移住しても、受け取れます。
今回はこれからオーストラリアに移住しながら日本の年金を受給する方法について考えていきます。
- 移住すると年金はどうなる?
- 年金の受給資格をクリア - オーストラリアで日本の年金を
- 年金の二重払いを防ぐ
- 日本からの年金をもらう方法 - オーストラリアの年金も
- オーストラリアの年金制度 - 老後はオーストラリアがベター
- 最後に、年金受給の将来は△
移住すると年金はどうなる?
オーストラリアに移住しても日本で支払い続けた年金を受給できます。さらに永住権を取ると、65歳になった年から年金も支給されます。
ダブル取りですね。
ただし、日本で最低限の年金受給資格をクリアしておくことが最低条件。
その条件とは
- 加入期間が10年以上あること
つまり、年金の支払いが合計して10年未満であれば支給対象から外れます。
年金の受給資格をクリア
年金の加入期間が10年未満でも大丈夫。そんな方は合計で10年間の支払期間になるようにこれから任意加入手続きをして支払いを済ませちゃいましょう。
任意加入手続きは65歳までならできるのでなるべく早くやっておくことがオススメします。
オーストラリアで日本の年金を
年金受給の最低条件をクリアした後に、海外に住みながら年金をもらうには別の手続きが必要です。
それが、海外転出届。日本に住んでいる方が海外に移住するときに最寄りの市区町村で手続きをします。
いわゆる日本政府にこれから海外に移住しますと報告するわけです。
これをすることで、オーストラリアに移住しているときに年金保険料を収めなくても老後に年金を受け取るのに必要な受給資格期間として扱ってもらえます。
年金の二重払いを防ぐ
オーストラリアに移住後は日本の年金支払をどうするか。
日本は世界20カ国と年金の2重支払いを防ぐための「社会保障協定」が結んでいます。
オーストラリアと日本との間にもこの協定が締結されていて、それによって年金の2重支払いを回避できます。
また、オーストラリアと日本の年金加入資格がある期間を通算することができるので、実質、オーストラリアに移住しても日本で支払った年金は生きてくることになります。
日本からの年金をもらう方法
満65歳になったタイミングで年金を受給できる資格が生まれますがだからといって年金が自動的に振り込まれるわけではありません。
日本年金機構に海外在住者用の申請用紙を記入する必要があります。
その他にも
- 年金の支払を受ける者に関する事項
- 租税条約に関する届出書
を提出しなければなりません。
それが終わりやっと年金が指定の日本の口座に振り込まれます。
ただ、それ以降も1年間に1回は現況届と呼ばれる書類を日本の年金事務所に送る必要もあります。
現状届というのは、年金の不正受給を防ぐために申告しなければならない書類で、今どこに住んでいるのかを報告します。
オーストラリアの年金も
オーストラリアで市民権か永住権を取ると、年金の受給額はかなり多くなります。
というのは
- オーストラリアの年金+日本の年金
を受給できるから。
オーストラリアの年金制度
オーストラリアの年金制度は
- スーパーアニュエーション
- 社会保障制度
の2段構えです。
スーパーアニュエーションは退職金保証制度と呼ばれており、定年退職したタイミングでこれまで積み立てられていた金額が一括で支給されるもの。日本の厚生年金に当たります。
スーパーアニュエーションの方はオーストラリアで働くと雇用主が給料の9.5%を積み立ててくれています。
自分で支払うこともできますが、普段は雇用主が知らない間に支払っているのでほとんど気にする必要はありません。
社会保障制度にある年金は日本で言うと国民年金に当たります。
オーストラリアの国民年金の方は、市民権や永住権を取ってからの住居年数で受給額が決まります。
関連記事:オーストラリアの永住権を取った後に考える年金のこと【節約も!】
老後はオーストラリアがベター
つまり、オーストラリアに移住すると日本の年金プラス、オーストラリアの年金ももらえることになるのです。
しかも、オーストラリアの年金額は日本の3倍。1カ月あたり2,000ドル程度です。
しかも一人あたりですよ?家族がいる場合はそれだけで優雅に暮らせる仕組みがオーストラリアにはあるのです。
最後に、年金受給の将来は△
オーストラリアも少子高齢化に向かっています。ここ何十年で医療技術が大幅に進歩したことで平均寿命が伸びているので必然的に高齢者が生き残る時代。
それはそれで良いこととして、オーストラリア政府のスタンスは年金受給の受け取り年齢を65歳から70歳に検討しているとのこと。
さらにスーパーアニュエーションの負担が今後すこしづつ上がっていくことが決まっています。これはオーストラリアは少子高齢化に進んでおり、将来的に老人を支える人数が減るからでしょう。
年金の今の制度を見てみるとオーストラリアに住みながら日本の年金をもらうのはプラスですが、将来的には大きく変わる不安も残されています。
今後も年金まわりの法律は移民法と同様に変化が激しいので気にかけていくのが良いでしょうね。
ありがとうございました。
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