はじめまして、うめ太郎です。
これまで7年もオーストラリアの永住権について調べ続けてきました。
なので、永住するためには何を知り、どう行動すればいいのか、大体わかります。
これからオーストラリアの永住権を目指す人はまず徹底的にビザの情報を調べましょう。移民法は毎年変わるので情報は鮮度が命です。
今回の記事ではオーストラリアで永住権を狙う人が知りたい情報をできるだけわかりやすい形でまとめたのでかなり長くなりました。
本気で永住したい人には喉から手が出るくらいの内容になっています。ちょっと知りたい方は目次を使ってダイレクトに永住情報にアクセスしてくださいね。
- 永住権のキホンを知る
- ぶっちゃけ、だれでも狙える
- 永住権と移住の違い
- 職業リストは永住の死活問題 - 永住権は技術査定が必要です
- 職業選びで永住が決まる - 中卒・高卒でも永住できる
- 永住権は計画と計画、最後に動く
- 永住権のとり方をザックリと
- 仕事から永住権を
- 能力ベースで永住権を
- 結婚で永住権を
- ニュージランド経由で永住権を - スポンサー付きの永住権は楽
- 永住権の金額
- 田舎向けの永住権
- ポイント制の永住ビザ
- 雇用主指名永住ビザ
- 投資や起業系の永住権
- パートナービザ - エージェントに掛かるビザの手数料
- 永住権に人気の職業
- 大学に入るのは永住権の近道?
- 永住権の年齢制限
- 会計士から永住権を狙う方法
- 永住権の難易度はやや高め - 美容師から永住権に挑戦する方法
- 投資で永住権を目指す方法
- 看護師から永住権を目指す方法
- パートナービザから永住権に挑戦する方法
- エージェントに相談は参考程度に
- 永住権は更新制のビザ
- 最後に、永住は運も必要か?
永住権のキホンを知る
オーストラリアの永住権とは基本的にずっと住めるビザのことです。ただ、実際は5年毎の更新制で、申請すればほぼ確実に審査が通るのでえ「永住できる権利」としてうたっているんですね。
この永住権は取得までの経緯や方法によってたくさん用意されています。よく聞くのがパートナービザですね。それ意外にもポイント制の永住権、投資による永住権、お仕事ありきで申請ができる永住権、そして難民用の永住権があります。
ぶっちゃけ、だれでも狙える
海外に永住できる権利なんてめちゃくちゃ難しそう・・・普通の人ならそう考えますが、ぶっちゃけ、永住権はだれでも取れます。ただ、何の努力もナシに取れることはありません。
それなりに努力は必要ですね。まぁ大学の志望校に行くために受験勉強するのと同じ感じです。
永住権と移住の違い
移住=永住
と誤解されている方がときどきいますが永住と移住は全く違います。
永住権はオーストラリアにずっと住めることがほぼ保証されるビザであり、基本的に日本に戻る意思が無い人が取得できます。
それに対して移住とは一時的で将来的に日本に戻ることをも含まれています。
移住するためのビザと永住権は全く別物なのでこのあたりを押さえながらネットで調べると頭の整理がつきやすいでしょう
職業リストは永住の死活問題
オーストラリアで永住権を狙うなら職業リストはかなり重要です。永住権のビザは現地で配偶者を見つけて申請するパートナービザの他にオーストラリア政府が指定するお仕事経験があるが申請できるタイプに分かれています。
パートナービザを狙わない、もしくは狙えないほぼ全ての人はお仕事力ベースのビザを申請することになりますが、職業は職業リストに乗っていなければなりません。
ここがミソになっていて、オーストラリア政府はその時々の経済状況で職業リストに乗せる職業を更新しています。
年に最低2回は更新されるので、自分の職業がリストから消えると、そのたびに永住権の計画を組み替えが必要になります。
永住権に関係する職業リスト
職業リストには目的に応じていくつか用意されています。カンタンに説明すると、
- 一時的に労働者が不足しているリスト
(STSOL) - 経済成長に重要なリスト
(MLTSSL) - 特定の地域をサポートするリスト
(ROL, SOLなど)
に分けれます。
永住権を目指すならSTSOL, MLTSSL, ROLに乗っている職業を目指しましょう。
関連記事:オーストラリアのビザと関係する5つの職業リスト+全職業を徹底解説!
永住権は技術査定が必要です
自分のお仕事経験が職業リストに乗っている職業かどうかは、技術査定を通して判断されます。
オーストラリアはすべての職業を番号で管理しています。これをANZSCOコードと呼びますが、技術査定では「ご自身のお仕事経験はANZSCOコードを申告」する形で査定をしてもらいます。
技術査定はその道の専門家が査定をするので職業ごとに審査する会社が変わります。
永住権はスピードが重要です。これまで移民法改正を見てきたところ、半年に1回は何かしらの法律が変わるので、いつ永住権の条件が引き上げられるかわかりません。
技術査定は準備に数ヶ月、そして実際の審査も半年程度かかるので早めの行動を心がけることが重要です。
関連記事:お仕事系ビザの申請に必要な技術査定(スキルアセスメント)とは?
職業選びで永住が決まる
オーストラリアで永住権を見さず人が見落としがちなのが職業を何にするのか。
いわゆる永住の方法論的な外部サイトの記事を見てくとビザのことばかりで永住の可能性を最大限上げる考えについてはまったく述べられていない記事ばかりです。
現地で就職して永住権を目指す場合、職業はかなり慎重に選んで下さい。
職業リストからすぐに消えてしまうような職業を選ぶと永住できるものもできません。
IT系や看護師、チャイルドケアといった職業はオーストラリアで長く需要があるので職業リストに好頻度で載っています。
また、pro-rata職業と呼ばれるお仕事は将来にわたってほぼ確実に載っている職業なので狙うべき職業はそういった職業リストに強い職業を選ぶべきでしょう。
永住権に強い職業については「スキルセレクトに強い職業リストがあった!リストが見直されても安心」で詳しく説明しています。
中卒・高卒でも永住できる
オーストラリアは職歴社会です。永住権や数年のテンポラリービザの条件を見ていくとわかりますが、オーストラリアが求める職歴があるかどうかが大きな審査基準になっていることは明らか。
そういう意味では中卒だから、高卒だからといった「学」が無いことが理由でオーストラリアの永住権が目指せないことはありません。
実はボクは高校を中退したので最終学歴は中卒からスタートしました。それでもオーストラリアに永住できたので断言できます。
永住権は学歴ナシでも取れます。
永住権に大事なのはビザや移民局の情報をどれだけ集められるかどうか。そして永住のための計画を建てられるかどうか。
とは言え、ビザの種類によっては学歴が必要なものもあるのは事実です、しかしそれはこれから作ることもできます。
日本の大学でもオーストラリアで認めてもらえるところもあります。実際ボクは北海道情報大学を卒業してオーストラリアのIT系技術査定機関から大卒だと認めてもらえました。
またオーストラリアの大学をオンラインで学び卒業することもできる。
中卒でも高卒でも、永住権に必要な学歴はこれから作れるので永住権を決して諦めないで下さい。
関連記事:高卒でも海外移住はできる!やり方を3選+アドバイス
永住権は計画と計画、最後に動く
永住権を目指す方に絶対に取り組んでほしいことは計画を立てること。そして準備です。
これで勝負の8割は決まると言っていい。
ざっくりと説明すると、
- どの永住権を狙うか
- その条件は
- ビザ申請までにクリアにすること
- その順番
- バックアッププラン
前提として永住権の情報を徹底的に探すことが必要です。「おーすとらりあ移民局」はそのための最新情報が常に入っているので参考になりますが、もちろん英文記事や他の永住者のブログから全体像を知れます。
そうして集めた情報から自分の性格や強みを考えて目指す永住権を絞ります。後はビザ申請をクリアするための条件をクリアするプランを立てて準備→実行に移す。
これだけ。
この時に最低3つは考えておいて下さい。
オーストラリアの移民法は一年間に数回変わります。移民法が大きく変わり申請が不可能になったときのことを考えてすぐに方向転換できる選択肢が必要ですね。
永住権のとり方をザックリと
オーストラリアに永住できるビザは難民ビザから150万ドル投資するビザまでさまざまです。
永住権のとり方は大きく分けて次の4つです。これから永住権を狙いたい方はこの方法を組み合わせましょう。
ここでは一般人が現実的に永住を目指せるビザについて紹介します。
仕事から永住権を
永住権を狙う方法の中で一番の王道はオーストラリアの会社に就職するやり方。
会社にビザのスポンサーになってもらう形で永住権の道が開かれます。
ただ、どのようなお仕事でもいいわけでなく、永住権につながる職業であること。
オーストラリアの経済発展を後押しする職業、MLTSSLや地方エリアで不足している職業、
ROLに載っている職業であることが前提です。
職業は前の章で説明した技術査定を通して、認定してもらいます。
その後、英語力にもよりますが、一般的には3年間の労働を経て永住権が申請できるようになります。
この方法でオーストラリアに移民した人のことを技術移民とも読んでいますが、対応するビザなどは「技術移民?知っておきたい8つの技術系ビザの説明!」で詳しく説明しています。
能力ベースで永住権を
ポイント制永住権とも呼ばれていて、自分の年齢、学歴、仕事経験、英語力などをポイントに換算して65点以上になると永住権が申請できるやり方があります。
この方法で移住するメリットは就職先が決まっていなくても永住権が狙えること。
とてもシンプルなルールにそって手続きをするのであと、どれくらいポイントがあればビザの申請ができるかどうかわかりやすく、そこに向けて集中しやすいです。
ただ、ここ数年の移民法の動きを見ていくと、英語力がかなり高いレベルで求められるようになってきました。
それでもポイントが足りない方は地方に移住する必要もあるなど、都市部でこの永住権を狙うのは年々厳しくなっている雰囲気があります。
関連記事:ポイント制の永住権を徹底解説!計算方法も!2019年版
結婚で永住権を
オーストラリアに永住する8割の方が結婚をして申請するパートナービザ経由だと言われています。
犯罪歴のないまっとうなお相手ならほぼ確実にビザが下りるのが人気の理由です。英語力やお仕事経験が必要ないんですね。
パートナービザは日本で言う配偶者ビザです。パートナーと聞くと彼氏・彼女のような何か軽い感じの関係を想像する方もいますが、制度的に配偶者として扱われます。
ただ、ビザの申請費用が6,000ドル以上かかるのでかなりお金は必要です。
ニュージランド経由で永住権を
ニュージランドの市民権を持つ方は、とっても簡単にオーストラリアの永住権を目指せます。
この数年で、オーストラリアの永住権も難しくなりました。英語力のハードルも上がり、職業も高度人材でなければいけないなど・・・。
ただ、ニュージランド市民権を持つ方はオーストラリアで優遇されていて、簡単に永住権をもらえます。
また、メディケアなどが必要なく、ただずっと働ければいいのであれば、オーストラリアに入国した時点で自動で無期限の就労ビザが発行されるというもの。
誠に羨ましいですね。
この方法を使って、オーストラリアで直接永住権を目指せない方が、まだ取りやすいニュージランドの永住権→市民権を狙い、最終的にオーストラリアに移住することもできます。
関連記事:ニュージランド移住の方法とビザ情報を!オーストラリア移住のバックアップに。
スポンサー付きの永住権は楽
永住権にはビザのスポンサーが必要なビザと、そうでないビザの2種類に分かれています。
ビザのスポンサーとは、人、会社や組織のことで、いわゆるビザをサポートしてくれる人たちです。
スポンサーに頼らずに申請できる永住権はご自分の年齢、学歴、お仕事経験やお金(投資)力が必要です。その分、申請のハードルは高い。
それに対して、スポンサー付きのビザは、会社や人がビザの取得をサポートするので申請のハードルは低く、取りやすくなっています。
スポンサーが必要なビザ
スポンサーを使うタイプの永住権は、
の4つです。
次のページ > 永住権はスポンサー付きの方が取りやすい!
永住権の金額
オーストラリアに永住できるビザは経緯によって10以上もあります。無料で申請できる難民系の永住権から1500万ドル支払い申請する投資系の永住権までさまざま。
ビザによって金額は結構変ってきます。
一般の人が狙えるで永住権は次の5つくらいです。
田舎向けの永住権
人口の少ないエリアに住みなら働くことで永住権が申請できます。
ビザの料金は415ドルと、4,045ドルの2種類があります。
次のページ > 地方に2年住み、1年働く永住権(S887)の申請条件と今後の改正
次のページ > 永住が取りやすいビザRSMSとは?条件と法改正も
ポイント制の永住ビザ
自分の年齢、学歴、職業、英語力をポイントに換算して申請する永住権です。
職業によって必要になるポイントが違うため、仕事選びはかなり重要です。
申請料金は4,045ドルです。
次のページ > ポイント制の永住権を徹底解説!計算方法も!
雇用主指名永住ビザ
オーストラリアで就職することにより永住権への道が開かれるビザです。
お仕事が見つかり次第すぐに申請できるダイレクトストリームと3年働いて申請するテンポラリー・レジデント・ストリームの2つがあります。
それぞれにメリット・デメリットが違ってきます。
料金は4,045ドルです。
次のページ > 3年働いて取れる永住ビザの条件や料金
次のページ > テンポラリーレジデンス・ストリームとダイレクト・ストリームの違いは?どっちを狙うべき?
投資や起業系の永住権
起業で攻めるなら20万ドル、株式に投資するなら500万ドルから永住権を狙えます。
次のページ > 投資でオーストラリアの永住権を目指す方法!【起業なら現実的かも】
パートナービザ
オーストラリアでは配偶者のことをパートナーと言います。結婚ビザとも言いますね。
オーストラリアは事実婚も配偶者と同じ扱いになるので、実質的に彼氏・彼女の関係でパートナービザを申請できます。
ビザの料金は7,715ドルです。
関連記事:オーストラリアでよく使うビザ+料金を10選【目的別に選ぼう】
エージェントに掛かるビザの手数料
ビザ申請はエージェントに代行してもらうこともできます。ただ、その際はビザの申請費用と同じか、最大で3倍の手数料が必要になります。
オーストラリアではビザ代行エージェントがボクタチに請求できる金額にある程度上限を設けていますが、やっぱりとても高いですね。
とりわけ、永住権となるとビザの申請者側の人生が掛かっていることもありエージェント手数料が多少高くでも喜んで払う現実も。
それはそれで個人の自由として、永住権を申請する場合にエージェントに支払う手数料は一般的には次の通り。
ENSビザ
$2,000 - $5,500
独立技術永住権ビザ
$1,800 - $4,000
パートナービザ
$3,000 - $6,000
RSMSビザ
$2,500 - $5,500
レジデントリターンビザ
$500 - $2,000
エージェントに支払う主だったビザの手数料は「オーストラリア、ビザ別のエージェント手数料をまとめた!」で詳しく説明しています。
永住権に人気の職業
これから永住権を狙うなら職業リストに常に載っている職業がベスト。
- 会計士
- 監査役、会社秘書および企業会計
- エレクトロニクスエンジニア
- 産業、機械、生産エンジニア
- ICTビジネスおよびシステムアナリスト
- ソフトウェアおよびアプリケーションプログラマー
- コンピュータネットワーク系
上7つの職業はこれからもオーストラリアで需要があるので就労ビザや永住権が狙いやすいとされています。
関連記事:スキルセレクトに強い職業リストがあった!リストが見直されても安心
大学に入るのは永住権の近道?
これから永住権を目指す方が大学やTAFEなど、学校に通うことを考えている方もいます。
個人的にはこの方法は最後の手段が良いですね。
学校から永住権を目指すのに必要な期間は最短でも4年〜7年が必要。
問題は、移民法改正がどの程度行われるかです。
学校を卒業した場合は卒業ビザを使って18カ月〜4年間、オーストラリアに移住できます。永住権への戦略はこの間にビザをサポートしてくれるスポンサーを見つけることですがなかなかうまくいかないのが現状。
感覚値ですが、実際は3割くらいの方しかビザのスポンサーを見つけられず、さらににその中の半分くらいの方が永住権までたどり着いている感じだと思います。
つまり、学校に通っても15%くらいの確率でしか移住できません。
また、在学中に移民法の改正は必ずあるのでどの程度影響するのか未知数なところ。
永住権はスピードが命な部分があるので、学校に行く前にできるだけ就職先を見つける法が良いでしょう。学校は最終手段です。
したがって、安易に大学やTAFEに行くのは避けたほうがいいです。
関連記事:オーストラリアの永住権を取るのに大学に行くメリットとデメリット!
永住権の年齢制限
原則的に永住権の申請時に45歳未満であること永住権と言えど、すべてのビザには申請するための厳しい条件があります。その中でもとりわけ年齢制限が注目されるようになってきました。
これまではオーストラリアが発展途上国だったこともあり、とにかくそれなりのお仕事経験がある労働者にビザを与えてきました。
ただ2015年以降はオーストラリアの経済もそれなりに発展したこと、そして移民に対するネガティブな影響が出てきたので、若くて経験ある人を求めるように。
そういうこともあり年齢制限が45歳になりました。
ただ、永住のやり方次第では年齢の上限を回避して永住権を申請できます。もちろん合法です。
次のページ > 永住権の申請には年齢制限が!回避する裏ワザも
会計士から永住権を狙う方法
会計士になるためには、CPA会員になり、3年の実務経験することで会計士の資格が取れます。この資格を取ることでやっと永住権の申請条件が満たせることに。
大きな流れとして下のステップを踏みます。
大学を経由せずに会計士になる方法もありますが、実務経験やFundamental Examを経由したやり方になりハードルが高くボクたち日本人にとっては非現実的です。
したがって、永住権を狙うほとんどの方は学校に通います。
永住権の難易度はやや高め
一昔前と比べて会計士から永住権を狙うのは難しい状況です。理由は3つ。
- 景気後退
- ポイントが高すぎ
- 就職先が見つかりにくい
この理由は全部ひとつの線でつながっています。
オーストラリアは2015年から景気が悪化しました。その流れで、「倒産+新規の起業件数が減る」ことで会計士が前ほど必要なくなっています。
会計士を必要とする会社が減ってきたというわけですね。
その結果、膨大なお金と苦労をして会計士になれたとしても、就職先を見つけるのが年々難しくなってきました。
会計士になるにはおおよそ6年から7年の年月が必要ですが、景気がガンガン良かった頃に会計士から永住権を目指すたくさんの人が大学に入ったので今は供給が多く、ポイント制永住権でも80点〜95点も必要になっています。
次のページ > オーストラリアで会計士から永住権を目指す方法!デメリットも
美容師から永住権に挑戦する方法
美容師から永住権を狙うには人口の少ない地方に移住することが大前提です。
永住権を取るには、まず美容師としてのお仕事経験について技術査定を通して認めてもらいます。
日本での経験も考慮されるので、必ずしも留学が必要なわけではありません。
永住権が狙える美容師の職業は
- Hairdresser/391111
- Hair or Beauty Salon Manager/142114
の2つだけです。したがって、技術査定をする際は必ず上のどちらかで申請してくださいね。
永住権への道は多く分けて2つ
- RSMS/地方で就職
- S190 or S489/州政府からのスポンサー
です。
RSMSは人口の少ない地域で会社を営んでいるオーナーからビザのサポートをもらい申請します。
州政府からのスポンサーありきで永住権を申請する場合は、スキルセレクトを通したポイント制永住権になるので、少々難易度が上がります。
もっと具体的に永住権を目指す方法については「オーストラリアで美容師として永住権を目指す方法+3選」で詳しく説明しています。
投資で永住権を目指す方法
永住権の中には投資をすることで手に入れられるものがあります。
投資と言っても現地で起業することも含まれていて、15000万円くらいから開始できるものも。
ただ、お金をオーストラリアに投入すればいいというわけではなく、事業計画書や継続して投資をする必要もあります。
もし、起業家精神があるなら投資に挑戦して永住権を目指すのもアリかとおもいます。
ボクはまったく手が出せません。せいぜい新古車を買うくらいが関の山。お金が欲しいですね。
関連記事:投資でオーストラリアの永住権を目指す方法!【起業なら現実的かも】
看護師から永住権を目指す方法
看護師から永住権を目指しているかたも多く、その理由は永住権が狙える職業リストに看護師が頻繁に載っているからです。
移民法が改正した時の影響が他の職業と比べて少ないメリットもあります。
看護師から永住権を目指すには、オーストラリアのライセンスを取るために、留学するケースが一般的。メインストリームになっていると思います。
日本での看護師経験がある場合は、ブリッジング・プログラムと呼ばれる講習を3カ月受けることで道が開かれます。
職業査定の際に申請するANZSCOコードは
- 254499/Registered Nurses nec
が人気です。
次のページ > オーストラリアで看護師から狙える永住権5選!なりかたも解説!
パートナービザから永住権に挑戦する方法
オーストラリア市民権や永住者を配偶者にすることで手に入れられる永住権がパートナービザ。
パートナービザには「婚約者ビザ」と「配偶者ビザ」の2種類に分かれています。
婚約者ビザは9カ月住めるビザで、結婚を準備するために申請できるもの。したがって、滞在中に配偶者ビザを申請することが前提となります。
配偶者ビザは結婚をすることで申請ができる永住権。オーストラリアでは事実婚も結婚と同じに扱われるので彼氏・彼女ビザと誤解している方もいらっしゃいますが、結婚である意識の上で申請してください。
パートナービザはココ数年で申請が難しくなってきています。偽装結婚の摘発件数が多くなっているのが背景としてあるのでしっかりとパートナーの意味と責任を分かった上で申請するのが望ましいと思います。
婚約者ビザ、パートナービザの申請の流れは
となります。
関連記事:オーストラリアでパートナービザを狙う?スポンサーに必要な条件を解説!
エージェントに相談は参考程度に
移民エージェントはあくまでビザ申請をスピーディかつ正確に行えるプロです。
というのも移民エージェントはビザの基本的な仕組み、例えばブリッジングビザがどうこうとか、ビザの基本的なルールについては知っていますが、特定のビザについてはそれほど熟知していません。
逆に言うと、ビザの詳細について分かっていなくても良いのです。
実際、彼らはLEGENDと呼ばれる移民局が提供しているシステムを使って情報を検索しビザ申請を準備しているのです。
そうですよね、頻繁に移民法が変わるのですから、自分が仕事としてビザ申請するタイミングで知っていればいいのです。
そういう意味でいうと、コンサルティングと言うよりは、ビザ代行業者とも言えます。
また、永住権を取る方法は無数にあります。
例えば、田舎で豚の世話を3年することで永住権が取れますが、それができるかどうかはあなたの性格によって完全に分かれるところ。
つまり、永住権は自分の性格的なところを含めて計画を立てていくのが重要で、移民エージェントさんがアドバイスできるのはかなり一般的なことだけ。
たとえば、
- 留学→卒業ビザ→就労→永住
- パートナービザ→永住
などなど。
それに加えて、移民局が提供している職業と永住権申請に必要な最近のポイント数からある程度、将来の予想を立てて、可能性のある学部や学科を言うくらい。その程度です。
エージェントを使うことで大きなメリットはあります。ただ、永住権というのは自分の能力や性格的な部分を考慮することで可能性がぐんと上がります。
また、移民法が改正されても柔軟に軌道修正がきるんですね。
関連記事:オーストラリアで永住権を取る「相談」は参考程度にするべき理由
永住権は更新制のビザ
オーストラリアの永住権は5年毎に更新が必要なテンポラリービザです。
永住権で永住し続ける保証はないんですね。ただ、永住権と呼ばれているビザは移民法の改正の影響をほぼ受けません。
つまり、次のビザ更新でほぼ確実に審査をパスしてビザが発行されるので永住権と言われているわけです。さらに永住と名前があるように、長期滞在では欠かせない医療や学費の特典が市民権を持つ方と同じに扱われます。
5年ごとに更新するビザはレジデント・リターン・ビザ(RRV)と呼ばれており、最低限のクリア基準があります。
重要なものは
- 過去5年間にオーストラリアに住んだ年数
- 犯罪をしたか
したがって、更新が100%されるかどうかは上の2つ次第。
RRVではオーストラリアに最低2年以上住むことで次の5年のビザが発行されますが、それ未満だと、3ヶ月または1年のRRVビザになります。しかも審査をパスするハードルがかなり高くなる。
また、刑務所に入るような犯罪を犯した人にたいしてはビザの更新ができない可能性もあります。
つまり、永住権でずっとオーストラリアに住める条件は犯罪をしないこと、最低2年はオーストラリアに住むこと。この条件を満たせる人ですね。
最後に、永住は運も必要か?
永住権を取ることが年々厳しくなっています。そんな状況だと「永住は運もある」とまわりでウワサになることも。
また、ネットでは永住権を取りたいを相談しただけで叩かれたりも。
実は、ボクは某知恵袋に相談して「甘く見るな」と皆様から叩かれました。当時はお世話になりました。
ただ、それから6年の月日がたち、結果を見てみると今は永住できています。
永住は簡単ではありません。当然、遊んでるだけで永住できるくらい甘くはないです。ただ、めちゃくちゃ難しいわけでもない。
正しい方向に努力すれば必ず永住権の夢をつかめる、ヌルゲーとも言えます。
大事なのは、誰かの頭で考えるのではなく、自分で永住までの道筋を立てて考えること。
結局の所、自力で永住権を取っている人はみなさんそうです。「ネットで書かれてるとか、エージェントが言ったから」ではなく、自分のための、自分に合う永住の方法を見つけられるかどうか。
何度も言いますが、永住権は未だに誰でも取れます。
ただ、目標に向かって努力すること、自分で永住に向けての人生プランを立てること。これができる人です。
あなたの人生の最終責任者は、ほかでもないアナタ。
オーストラリア永住は努力が9割、運は1割くらい。夢に向かって努力できない人は運にすら見放されていると思います。
この「おーすとらりあ移民局」は永住権を取るために必要な情報が載っています。
本気でオーストラリアに永住したいのであれば、今から動きましょう。
ありがとうございました。
次のページ > オーストラリアに永住したほうがいい理由を考える【その先の目標が必要】
次のページ > 2018年に変わったオーストラリア永住権の内容とこれからの動き