こんにちは、うめ太郎です。
オーストラリアに提出する出生証明書ってどこから取得すればいいのか分からず困っていた時期がありました。
ビザの申請に求められる出生証明書(Birth Certificate)は日本に全く馴染みがないので情報が不足しがち。
これからパートナービザや就労ビザ、永住権を申請する方が参考になるように、出生証明書のとり方や戸籍謄本との関係について考えていきます。
- 出生証明書のとり方
- 出生証明書はビザ申請で使う
- 戸籍謄本と出生証明書の違い
- どちらを提出してもいい - 書類は英文で翻訳する
- NATTIでの翻訳は唯一ではない
- 日本大使館で翻訳された場合もOK - 戸籍を転籍した場合の注意
- 最後に、証明書の申請はお早めに
出生証明書のとり方
まずは出生証明書のとり方について。出生証明書はオーストラリアにある日本大使館で取れます。
その際に必要になるものは
- パスポート
- 戸籍謄本
- 申請書(大使館にある)
の3つです。
まず、戸籍謄本については日本から郵送する必要があります。つまり代理人(家族)に自分の戸籍を取ってもらい、それをオーストラリアに送る。
そうして手に入れた戸籍謄本に記載の内容を出生証明書の申請書に埋めていく形。(転記する)
二度手間になりますが仕方がありません。
ビザの申請を急いでいる方はとりあえず戸籍謄本を申請しておくとスムーズに出生証明書が申請でるので早めの行動を心がけましょう。
出生証明書の受け取りは申請した日から7日前後になります。
また、それに合わせて日本の警察証明も申請しておきましょう。実はこっちのほうが受け取れるまでに時間がかかります。ボクの場合は2ヶ月掛かりました。
出生証明書はビザ申請で使う
出生証明書は英語でBirth Certificateと呼ばれているようにどこで生まれたのかが記載されている書類です。
日本には出生証明書というものはなく、一番近い書類でも戸籍謄本になります。これはオーストラリアには家制度のような仕組みがないので単純に出生証明書という扱いになります。
ビザ申請で提出する出生証明書は日本政府(行政機関)から発行されているものでなければなりません。
この戸籍謄本は出生証明書として扱われるかどうか。
戸籍謄本と出生証明書の違い
出生証明書に書かれている内容は戸籍謄本にも書かれているボクが永住権の申請をする時に大使館に確認してみると上のように回答が来ました。
そもそもビザ申請で必要な出生証明書というのは、どの国で生まれたのかが分かればいいわけで、出生証明書も戸籍謄本もかわらないはず。
どちらを提出してもいい
というわけで実際にエージェントに確認すると、どちらでも構わないとのこと。
実際に出生証明書を申請した人ならわかりますが、出生証明書を申請する際には戸籍謄本にかかれている情報をただ書き写ししていくだけです。
オーストラリア移民局が求めている内容を満たすのは出生証明書でも戸籍謄本でも一致する。
同じことが書かれているので当たり前といえば当たり前ですね。
書類は英文で翻訳する
オーストラリア移民局に提出する際は必ず英語で翻訳されていなければなりません。
ただ、翻訳はオーストラリアの公式翻訳(NATTI資格保持者)が必ずするわけではありません。
NATTIでの翻訳は唯一ではない
翻訳がどこの国で行われたかによってNATTI資格保持者が翻訳をしなければならないのかどうかが決まります。
翻訳がオーストラリア国内でされた
出生証明や戸籍謄本の翻訳がオーストラリア国内でされた場合はNATTI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)の資格保持者が英文に翻訳する必要があります。
翻訳がオーストラリア国外でされた
反対に、英文への翻訳が日本で行われた場合(オーストラリア国外)はNATTI資格保持者である必要はありません。
日本の翻訳会社にお願いできます。その際に注意することは翻訳された書類に、
- 翻訳会社名
- 翻訳会社の住所
- 翻訳会社の電話番号
- 翻訳者の氏名
- 翻訳者の経験年数
- 翻訳者が持っている資格(あれば)
を記載します。
日本大使館で翻訳された場合もOK
先程説明したように、出生証明書はオーストラリアにある大使館で申請&取得できます。
また、大使館に英文での発行も依頼できるのでできるだけ同じタイミングで英文申請もして下さい。
大使館で翻訳された書類が移民局で使えるのかどうかですが、使えます。
大使館はその国の施政権が行使できます。つまり、基本的に日本の法律が適用されるのです。
まさに大使館は日本と言い換えることができます。カンの良い方はピンと来たかも知れません。そう、日本大使館ではオーストラリア国外扱いになるのでNATTI資格保持者が翻訳する必要がないのです。
実際、ボクも大使館で翻訳で依頼しました。翻訳された書類にNATTI資格保持者の記載がありませんでしたが問題なくビザが発行されました。
NATTIの費用
参考までにNATTI資格保持者を利用した場合の費用を載せておくと、人にもよりますが1ページ50ドルが相場です。
どんなに高くとも100ドル以上はしません。
ただ、ページ単位での支払いなので注意してくださいね。仮に出生証明書を3ページ翻訳した場合の費用は150ドルになります。
戸籍を転籍した場合の注意
戸籍謄本とパスポートのお話ですが、戸籍を転籍すると本籍地が変わることをご存知でしょうか。
この場合、パスポートと戸籍謄本の本籍地が一致しません。
例えば、
- パスポートでは本籍地が大阪
- 戸籍謄本の翻訳では本籍地が東京
などになるわけですが、ビザの申請上特に問題はないのでご安心下さい。
もし、ご不安であればパスポートを再発行することで修正されます。
最後に、証明書の申請はお早めに
スムーズにビザを申請できるように、出生証明書などの書類は3ヶ月くらい前から準備しておきましょう。
順番的には
- 日本の警察証明書
- 戸籍謄本
- 出生証明書
- オーストラリアの警察証明書
この流れで書類申請(取り寄せ)していくとスムーズに永住権などのビザを申請できるでしょう。
出生証明書がスムーズに取れるように応援していますね。
ありがとうございました。
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