こんにちは、永住を現実にするウメ太郎です。風邪気味です!
オーストラリアの永住権は美容師が取りやすい!
美容師は数年前まで永住権が比較的簡単に取れる人気の職業でしたが今は状況が変わりそれなりに計画をしないと狙えません。
今回は、オーストラリアで美容師としてのお仕事経験がある方が永住権を取る方法について考えていきます。
それでは今日もアツく語り合いましょう!
- 美容師から永住権は目指せる
- 永住ビザを狙える職業
- 技術査定がいる - 美容師から永住する方法
- 技術査定をパス
- 英語力の証明
- ビザのスポンサーを見つける
- 永住権まで掛かる年数 - 永住権が狙える州と地域
- S190とS489ビザ
- RSMS
- Labour Agreement - 最後に、美容師は地方に
美容師から永住権は目指せる
一昔前と比べて美容師から永住権を狙うにはハードルが高くなりましたが、とても難しいわけではありません。
ビザを狙う場所をしっかりと考え、永住権までの計画を立てればまだまだ美容師としてオーストラリアに永住できます。
さらに、2019年の11月に法改正もあり内容を見ていくとこれまでより永住しやすくなることは明らか。
これまでも、これからも美容師から永住権を十分目指せるのでしっかりと計画を立てて準備していくことが大切です。
永住ビザを狙える職業
美容師としてオーストラリアに永住するにはお仕事経験が必要。美容師と言っても職業は細かく3種類に分けられます。
- ヘア・ビューティサロンのアシスタント
- ヘア・ビューティサロンのマネージャー
- 美容師
このどれかに当てはまるお仕事経験があれば永住権の第一関門はクリアですね。
上3つの職業にはお仕事ごとにANZSCOと呼ばれる番号がふられています。
お仕事の正式名称と番号は
Occupation | ANZSCO |
---|---|
Hair or Beauty Salon Assistant | 451812 |
Hair or Beauty Salon Manager | 142114 |
Hairdresser | 391111 |
このお仕事番号が永住権にとっても深い関わりがあります。
ANZSCOについては「オーストラリアとニュージランドの職業、ANZSCO とは?」で詳しく説明しています。
技術査定がいる
美容師としてのお仕事経験は、認定される必要があります。自己申告ではダメなのですね。
お仕事の認定は技術査定と呼ばれていて、Trades Recognition Australia (TRA)を通して行います。
美容師から永住する方法
オーストラリアの永住権を狙うには次の2つのステップをクリアします。
技術査定をパス
美容師としてのお仕事経験を証明します。
前の説明で美容師と言っても3つの職業があると言いました。
- ヘア・ビューティサロンのアシスタント
- ヘア・ビューティサロンのマネージャー
- 美容師
この職業に対して技術査定をします。
次のページ > お仕事系ビザの申請に必要な技術査定(スキルアセスメント)とは?
美容師として認めてもらうポイント
まずは、過去3年の内、12カ月は働いていたことが共通の条件です。
それに加えて、オーストラリアでの美容師の資格がない場合は
- 3年から6年のお仕事経験
AQF Certificate IIIの資格がある場合は、
- 2年のお仕事経験
AQF Certificate IVの資格がある場合は、
- お仕事経験が必要なし
Plus、文章でどのような仕事をしていたのかを説明します。
英語力の証明
技術査定の他にも英語力の証明が必要です。共通して言えることは永住権に必要な英語力はIELTS相当で6です。
IELTS6程度であれば勉強次第で数ヶ月の独学で到達できます。
次のページ > ビザごとに必要なIELTSのスコアを知る!
ビザのスポンサーを見つける
技術査定をパスして美容師としてのお仕事経験が認定されれば後はビザのスポンサーを探します。
美容師から申請できる永住権を紹介します。それぞれのビザ申請に必要な条件のリンクもつけています。
地方で働く|RSMS
だれもが知る田舎の永住権。DAMAビザができるまではオーストラリアで一番取りやすい永住権でした。
RSMSは人口の少ない地域にある会社に美容師として就職して、2年間にわたり雇用されていれば申請できる永住権です。
申請にはダイレクト・エントリーとテンポラリー・レジデンス・エントリーの2つ条件から自分にあるものを選びます。
関連記事:RSMS永住権とは?条件や廃止についても
州政府からのスポンサー|190,489
州政府から永住権のスポンサーを受けて永住する方法もあります。S190ビザはスキルセレクトと呼ばれるシステムを使いビザの招待を受けます。
このビザはポイント制の永住権で、自分の年齢、学歴、職歴、英語力などを数値化して65点になれば申請できます。
その他、S489ビザを経由して永住権を狙う方法も。
このS489ビザはポイント制のテンポラリービザです。永住権ではありませんが地方エリアに4年間住めます。
永住権へは、4年の間に2年間地方エリアに住み、そのうち1年間を美容師として働くことでビザを申請できます。
永住権まで掛かる年数
もしオーストラリアや日本で美容師として働いた経験がある場合で3年から6年程度の期間であれば田舎に住み美容師としての働き先を見つけられれば直ぐに永住権を申請できます。
お仕事経験がなく、これから美容師として永住権を目指すのであればTAFEや大学に通う必要があるので卒業までに掛かる年数+1年の実務経験です。
もし、AQF Certificate IVの資格を取った場合でも4年後が最短になるでしょう。
永住権が狙える州と地域
美容師で永住権を狙うための一番の肝はどの場所に住むか。この住む地域を間違えると悲惨なことになります。
永住権が取れません。
前の章で紹介した3つの方法、RSMS、ポイント制の永住権を経由(S190)、ポイント制の移住ビザを経由(S489)では住む場所が限定されています。
ビザの申請ができる州や地域は1年間に数回かわります。2019年8月4日の時点では、
S190とS489ビザ
- ノーザンテリトリー州
- ニューサウスウェールズ州
- タスマニア州
の3つの州が美容師の職業(Hairdresser/391111)でビザを招待しています。
その中で、NT州、TAS州では州全域で美容師の方を募集しています。
ニューサウスウェールズ州ではNorthern RiversとSouthern Inlandの2つのエリアで美容師を募集しています。
この永住権を美容師として狙うなら上3つの州に住みましょう。
RSMS
RSMSは人口の少ない田舎エリアで申請できる永住のビザです。どの州にも必ず田舎エリアがあります。
人口の少ないエリアは郵便番号で決められています。そのエリアで美容師
- Hairdresser/391111
として仕事先を見つけます。
その会社様がビザのスポンサーになる形でビザを申請できます。
また、ヘア・ビューティサロン・マネージャー
- Hair or Beauty Salon Manager/142114
もRSMSの対象です。
残念ながら、ヘア・ビューティサロン・アシスタント
- Hair or Beauty Salon Assistant/451812
の職業では永住権を目指せません。
Labour Agreement
地方の永住権(RSMS)や都市部の永住権(ENS)、どちらからでも永住が狙えるのがLabour Agreementです。
政府と会社が直接交渉することで職業リストに乗っていない職業でもビザを申請できます。
政府と直接交渉といってもうろたえる必要はありません。ただ決められた書類に記入してその理由を説明するのでとっても事務的な手続き。
関連記事:移住の裏ワザ!ビジネスビザ・永住権が申請できる - Labour Agreement
最後に、美容師は地方に
都市エリアで美容師さんが永住できる可能性はかなり限られています。
美容師の職業は永住権につながる職業リストに載っていないため、どうしても州政府や田舎のような人口が少ないエリアでしか永住の道がないのが現状。
無理に都市部で永住を目指すのではなく、地方エリアで永住ビザを目指すのが王道だと思います。
がんばってくださいね!
ありがとうございました。
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参考文献: Hairdresser Immigration to Australia PR Visa, Skills Assessment for Migration