こんにちわ、うめ太郎です!
卒業ビザを申請する方にアドバイスしたいのがスキルアセスメントを甘く見るな!
オーストラリアに留学中している方は卒業後に18カ月〜4年間にわたってオーストラリアに住むことができる卒業ビザを申請できます。
その中でもスキルアセスメントがとっても大事です。
というのも、スキルアセスメントで申請する職業によっては卒業ビザの後に永住ができるかどうかにも関わってくるからなんですね。
そこで今回は、スキルアセスメントを中心に卒業ビザについて考えていきます。
それでは今日もアツく語り合いましょう!
- 卒業ビザの種類は2つ
- スキルアセスメントが必要
- MLTSSLに載っている職業
- 卒業ビザのコースと関係
- スキルアセスメントに強い職業 - 単位を落とすと不利なのか?
- できるだけ全科目合格すること - 自力で卒業ビザを申請できるか
- 卒業ビザから目指せる他のビザ
- 最後に、スキルアセスメントは後
卒業ビザの種類は2つ
卒業ビザはTAFEを申請した方が申請できるGraduate Work streamと大学を卒業した方が申請できるPost-Study Work streamの2つに分かれています。
どちらもビザの申請にスキルアセスメントが必要です。
また、その他にも、学校のコースが下の条件 (Australian study requirement)にあてはまっている必要があります。
- 全授業が英語で行われた
- コースの合計が92週間以上
- 授業が最低でも16ヶ月間
- IELTS Overall 6以上
- 学校がCRICOSに登録されている
大事な点は上から4つまで。最後のCRICOSは学生ビザの申請条件に含まれているので、気にする必要はありません。
卒業ビザの申請は学校を卒業後、6カ月以内なので時間との勝負。しかし時間を掛けるべき項目がスキルアセスメント、とそこで選ぶ職業です。
卒業ビザの細かな条件や申請方法については
で詳しく説明しています。
スキルアセスメントが必要
スキルアセスメントとは技術査定とも呼ばれています。いわゆるお仕事経験をオーストラリアのものに置き換える作業です。
卒業ビザの場合はお仕事経験がないので、そのかわりに実習などを通して申請します。
このスキルアセスメントは卒業ビザを申請する際に、慎重にするべき。
というのも、スキルアセスメントを申請する際に職業(ANZSCO)を選びますが、選んだ職業によっては永住権への近道になるものもあるからです。
次のページ > オーストラリアとニュージランドの職業、ANZSCO とは?
MLTSSLに載っている職業
スキルアセスメントで選ぶ職業は必ずMLTSSLに載っているものでなければなりません。
これは卒業ビザの申請条件の一つになっています。
MLTSSLというのは職業リストのことで、オーストラリア政府が経済を発展させるために力を入れている職業です。主にオーストラリアで需要のある職業が含まれています。
MLTSSLについて、最新の職業一覧は、「職業リスト - ビザ申請に関わるMLTSSLとは?最新の職業一覧」で説明しています。
卒業ビザのコースと関係
スキルアセスメントで申請する職業は、学校で選んだコースと深く関わっている必要もあります。
例えば、チャイルドケアについてのコースを学んだ人はチャイルドケアに関係する職業を選んでスキルアセスメントをします。全く関係のないナースの職業は選べません。
職業はとっても深い関係でなくても構いません。学んだコースと少しでも関係のある職業はスキルアセスメントをパスできる可能性があります。
なぜなら、このスキルアセスメントの審査基準はコースと職業の関係+資格や学校で履修した科目も考慮されるからです。
スキルアセスメントに強い職業
これから卒業ビザを目指す方にオススメしたいコースは、MLTSSLに常に載っている職業と関係のあること。
前に、スキルアセスメントで選ぶ職業は職業リスト(MLTSSL)に載っているものを選ばないといけないことを説明しました。
職業リストは数ヶ月に1回更新されるので、自分が狙っていた職業が更新によってリストから削除される可能性があり、コース選びはかなり重要です。
もし狙っていた職業が削除されてしまうと当然、卒業ビザが申請できなくなるからですね。
大学やTAFEで学ぶコースを選ぶ時は職業リストに頻繁に載っている職業を選びましょう。
スキルアセスメントに強い職業については「スキルセレクトに強い職業リストがあった!リストが見直されても安心」で詳しく説明しています。
単位を落とすと不利なのか?
スキルアセスメントを申請する際に成績証明書も提出します。
大学によっては成績証明書に不合格の科目が記載されてしまうことから、単位を落とすとスキルアセスメントの審査員にネガティブな考えを持たれても不思議でありません。
スキルアセスメントの評価基準は査定をする会社ごとにさまざまなので一概に「こう!」と言えませんがが、ことIT系のスキルアセスメントに関して言えばボクはガイドラインを全部翻訳しました。
そのガイドラインでは合格した科目だけが評価の対象であり、どれだけその科目と職業コード(ANZSCO)と関係が深いのか?とだけ書かれていました。
スキルアセスメントの結果にネガティブな影響はないと考えています。
できるだけ全科目合格すること
たとえ科目を落としていても、結果的に卒業に必要な単位が取れていればスキルアセスメントの評価としては十分です。
しかし、審査員に少しでもネガティブな考え、先入観を与えないためにも全ての科目を予定通りパスしたほうが懸命でしょう。
自力で卒業ビザを申請できるか
卒業ビザの申請はそれほど難しくありません。
一番の要はスキルアセスメントです。卒業ビザは技術査定に合格できるかどうかが主な焦点。
エージェントはビザの申請代行のプロです。だからといって卒業ビザが発行される確率があがるとかはありません。
エージェントはビジネスであり、ビザの申請をすることでお金を得ています。したがってエージェント選びに失敗すると、スキルアセスメントが丸投げされて思ったような結果が得られないケースもあるので注意して下さい。
ただ、エージェントを使うことで卒業ビザやスキルアセスメントの準備時間を節約でき、スムーズに審査ができる面もあります。
自分で申請するか、エージェントを使うのかはしっかりと考えて結論を出したほうがいいでしょう。
卒業ビザから目指せる他のビザ
スキルアセスメントに関係している同じ職業リストはビジネスビザとも共通です。したがって、ビジネスビザを通して雇用主指名の永住権(S186)が申請できます。
また、それ以外にもポイント制永住権(S189)や州政府スポンサーありきの永住権(S190)などをのビザを目指せます。
オーストラリアは技術移民(GSM)と言って、スキルアセスメントが必要な職業 (MLTSSLに載っている職業)をパスすることで永住できる仕組みがあるのです。
技術移民については「技術移民?知っておきたい8つの技術系ビザの説明!」で詳しく説明しています。
最後に、スキルアセスメントは後
卒業ビザに必要なスキルアセスメントの提出はビザの申請後でも移民局は受け付けてくれます。
卒業ビザの申請は、学生ビザの有効期限が切れてから6カ月以内にしなければなりません。
人によっては、実習の時間が間に合わないかも知れません。そんな方でもスキルアセスメントのメドが付くのであれば、先に卒業ビザの申請をするのが得策。
ビザの審査期間は4カ月〜5カ月掛かるので、とりあえず卒業ビザを申請して、急いで実習先を見つけるなど工夫することも考えましょう。
この卒業ビザが手に入るかどうかでオーストラリアで引き続き生活ができるかどうかが変わります。人生のココぞ!というタイミングはまさに今なのです。
ありがとうございました。
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