こんにちは、うめ太郎です!
オーストラリアの大学に進学すると永住権は狙いやすくなるのか?
オーストラリアの永住権が欲しい!とおもう人なら誰もが一度は考える事。
ぶっちゃけ、大学から永住権を狙うのはハイリスク・ハイリターン。
今回はオーストラリアで永住を目指す時に大学や大学院を経由するメリットやデメリットを考えていきます。
それでは今日もアツく語り合いましょう!
- 大学への進学は永住権の近道か?
- 大学・大学院の卒業はメリットがある - 卒業後は卒業ビザで移住を継続
- 進学のデメリットは時間
- ビザ改正の影響を受けやすい - コース選びが永住を決める
- 大学に進学?それとも大学院?
- 大学をあえて選ぶ理由 - 卒業後に狙える永住権
- 最後に、大学は最後の手段に
大学への進学は永住権の近道か?
大学もしくは大学院に入るメリットを永住権の視点で考えると、決して近道とは言えません。考え方によっては遠回りとも言えます。
ただ、永住への道としてはまさに王道でもあります。
大学卒業後はオーストラリアで就職するわけだから、大学に入るというのは自然な流れですね。
例えば、車を運転するから教習所に通うようなもの。飛び込みで受けるより、理にかなっていると言える。大学と永住権の関係でも同じことが言えます。
大学・大学院の卒業はメリットがある
大学に入るメリットはオーストラリアの教育を受けることで考え方がオーストラリアらしさがでます。また、企業文化も学べるので、新卒の卒業生を雇う会社側からするとミスマッチが起きにくいところに強みがあります。
また、卒業時にはIELTSが6以上あるでしょう。このレベルの英語力があればコミュニケーションはそれなりに話せるので、会社側としても安心して卒業生を雇う決断ができます。
つまり、大学に入ると、仕事が見つかりやすいので永住権のスポンサーを探しやすいところですね。
これが、ボクのようにオーストラリアに永住権目的で就活をしてもなかなかうまく行きません。価値観が全く違うので、日本のやり方で就活やアピールをしても、オージー的にはさっぱり理解されず、採用されにくい。
しかし大学を卒業することでこの壁が一気に取り払われることなるんですよね。
そういう意味で永住権を目指すのに大学や大学院を通してオーストラリア人の考え方を身につけるにはメリットがあります。
そのほかに、卒業ビザの存在も大きな魅力。
卒業後は卒業ビザで移住を継続
オーストラリアの大学や大学院を卒業すると2年〜4年の移住ができる卒業ビザを申請できます。
この卒業ビザはオーストラリアの大学や大学院の卒業後、半年以内に申請するビザで、働く時間に制限がないビザでもあります。
このビザを使ってオーストラリアの企業に就職し、会社のスポンサーを得て永住権を目指すこともできます。
永住権を目指す人が大学に入るのはこのためなんですね。
進学のデメリットは時間
ただ大学への進学は良いことばかりではありません。一番気になるマイナス面は時間。
学校に通うということは卒業までの3年、4年間は永住権に向けての準備期間となります。
その間にプライベートなことから永住に関わることまで何か起こります。
ビザ改正の影響を受けやすい
永住権や、移住用の滞在期限があるテンポラリービザに関わる法律は一年間に何度も変わります。
大学に通っている間に法律が大きく変わることも珍しくありません。
とりわけ、卒業ビザを申請するには大学で学んでいる学部やコースがオーストラリアの中・長期的な経済成長に欠かせない職業リストと関係していなければなりません。
この職業リストから自分が学んでいる学科と関係のある職業が消えると、卒業ビザの道は途絶えます。
そういう意味で、永住権を狙った大学や大学院への進学はかなり慎重になるべきです。
次のページ > 職業リスト - ビザ申請に関わるMLTSSLとは?最新の職業一覧
コース選びが永住を決める
大学から永住権を狙う時に絶対に外せないのが卒業後に申請できる卒業ビザです。
この卒業ビザの申請はIELTS6のスコア、選考したコースに関係する職業がMLTSSLに載ってなくてなりません。
前の章で説明したようにこの職業リストは頻繁に更新されて、職業が消えたり、復活したりします。
もし大学で学んでいるコースがよく消える職業ならそれは避けるべき。なぜなら、高確率で卒業ビザが申請できないからです。それでは永住できないので元も子もない。
そして、その場合、永住権の計画も白紙になります。
しかしご安心を。職業リストに頻繁に載っている職業があります。オーストラリアの大学・大学院ではこの職業リストに強いお仕事と関係する学部やコースを選びましょう。
卒業ビザとコースについては「【卒業ビザ】スキルアセスメントって?職業選びが人生を変える」で詳しく説明しています。
大学に進学?それとも大学院?
永住権を低リスク・ハイリターンで狙うなら大学院に行くべき。
大学院は大学と比べて卒業までの年数が圧倒的に短いです。移民法の改正の頻度も少なく、学費も大学と比較すると安い。
ただ、これだけのメリットがある分、それなりの入学条件もあります。英語力は大学への入学と比べてIELTS相当で6.5〜7が求められます。
大学をあえて選ぶ理由
- 入学条件の英語力が足らない
- 大学院では学べない学部がある
- その他、入学条件が合わない
など、どうしても大学でしか満たせないものがある場合に限りましょう。
大学に進学するかどうかは、自分の目指す職業や卒業までに掛かる年数を考えてから判断して下さい。
関連記事: IELTSを受けずにTAFEや大学に入る方法!
卒業後に狙える永住権
大学を卒業後に狙える永住権は
- S190:州からのスポンサーが必要
- S189:自分の能力ベースの永住権
- S187:田舎で3年働いて申請する永住権
- S186:都市で3年働いて申請する永住権
- S889:地方に2年住み、1年働いて申請する永住権
の5つがメジャーです。
大学を卒業することで学歴ポイントの上乗せが入るのでS190やS489ビザから永住権を目指すのが最速最短でオーストラリアに永住できる方法です。
また、上の永住権は技術系ビザとも呼ばれています。それぞれの申請条件は「技術移民?知っておきたい8つの技術系ビザの説明!」で詳しく説明しています。
最後に、大学は最後の手段に
大学を卒業するにはお金と時間を莫大に消費します。オーストラリアの永住権はスピードとの勝負。
まずはビザのスポンサー(就職先)を探し、それでもダメなら次の手段として大学への進学を考えましょう。
大学に入るメリットは卒業ビザを使ってビザのスポンサーを探せること。オーストラリアの価値観や英語力をしっかり身につけた上でスポンサー探しをできるのが最大の強みです。
しかし、永住の本質を見ていくと浅はかに「大学に進学」するのはリスキーでもあります。
まずは大学に入ると決める前に、リスクが遥かに少ない就活から始めた方が良いと思います。それでもダメなら次のステップとして大学を考えるのはアリですね。
ありがとうございました。
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