永住権や市民権の子供をもつ親がオーストラリアに3年〜5年住めるビザが7月1日からリリースされます。
これまで4月17日にリリースされる予定だったのですが移民局側の問題で遅れていました。先日にオーストラリア政府はレギュレーション(ビザのルール)を発表したことにより詳細が出てきたので今回まとめることにしました。
これから紹介するペアレントビザのSubclassは870。このビザは発行数に上限があります。今後、ビザ希望者の受け入れ上限は見直されていくでしょうが、とりあえず初年度の上限は15,000個が最大で発給される予定です。
ということで、今回は新しくできるペアレントビザについて書いていきます。
それでは今日もアツく語っていきますね。
- テンポラリー・ペアレント・ビザについて
- ビザ申請のプロセス
- ビザの有効期間 - とっても高いビザのコスト
- イニシャル費用 - 任意保険の加入義務
- S870ビザで働けるか?
- スポンサーになる条件
- ビザが早くほしい人にTips
テンポラリー・ペアレント・ビザについて
お子様がオーストラリアに移住したいご両親のスポンサーとなることで最長で10年間住めるビザです。このビザは2019年7月1日から新しく始まるります。
スポンサーとなるお子様はオーストラリア市民権、永住権、またはニュージランド市民権をもつ方が対象となります。したがって滞在期限があるテンポラリービザの方はスポンサーになれません。
このビザは一人ひとりに対して発行がされます。つまり2人のご両親をスポンサーになる場合はビザの申請を2つ分しなければなりません。申請料に掛かるコストも2倍になります。
また一度にスポンサーになれる人数は2人までとなります。この両親は血がつながっている必要はありません。法的に両親であればビザの発行対象です。
ビザ申請のプロセス
スポンサー申請
↓
ビザ本申請
となります。スポンサーシップはこれまで3つありましたが、新しくFamily Sponsorshipが作られます。
ビザの有効期間
S870ビザは3年と5年の有効期限があるビザがあります。有効期間が切れたあとにもう一度申請することで最長で10年、オーストラリアに住めます。
ただし、10年間ずっとオーストラリアで生活できるのかというとそうではありません。ビザの申請は必ずオーストラリア国外から申請しなければなりませんので有効期間をすぎると一度は帰国します。
またビザを再申請する際にはスポンサー認定も新たに必要になるので帰国中の生活を考える必要もあり。このあたりは少し不便です。
これまでS870ビザを使って10年以上入国した場合はそれ以上申請できません。
とっても高いビザのコスト
S870のビザ申請費用はとんでもなく高く、これまでオーストラリアのビザ事情を追いかけてきたボクが見てもしっくりきません。
3年でAUD 5,000ドル、5年でAUD 10,000ドルです。
これ、一人分ですよ?2人で5年のペアレントビザを申請するとAUD 20,000ドル。10年で40,000ドルもかかるという、まさにお金持ちを対象にしたビザ!
ただ、S870は両親の医療費をスポンサーが負担するアシュアランスサポートが必要ないから保険という意味で申請費用が高く設定されているとボクは考えています。
イニシャル費用
S870ビザの料金は一括で支払いません。まずはAUD 1,000ドルをビザを申請する際に支払います。移民局の方が内容を初期判断して申請が通りそうなら追加の費用を請求します。
高額な申請費用なので移民局側としても申請&却下の件数がある程度あることを予想しており、「ぼったくり」という非難を避ける狙いがあるのでしょう。
任意保険の加入義務
オーストラリアに滞在中にはプライベート保険に入らなければなりません。外国人用のプライベート保険は永住者より高く一人あたり月100ドルからが相場です。
S870ビザで働けるか?
このビザは働くことができません。ただしスポンサーの子供に対してはチャイルドケアとしてちょっとしたお小遣いをもらうことは許されています。
スポンサーになる条件
18歳以上の方がスポンサーになれます。
また、最低の年収が AUD 83,454.80ドル必要です。結構高い金額ですが、世帯年収で構わないので共働きしている場合は楽に超えるでしょう。
警察証明書を提出が必要です。これは16歳の誕生日から12ヶ月以上住んだことがあるすべての国から取り寄せる必要があります。
スポンサーシップの申請料金、AUD 420ドルを支払うこと。
ビザが早くほしい人にTips
少しでは早くオーストラリアに移住したい人はスポンサーシップとビザ本申請の両方を同時に出すことで発行までの時間が短縮されます。
ただし、もしスポンサーシップが落ちた場合はビザ本申請の費用は返ってきません。
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参考情報: Update: Sponsored Parent Visas – Finally, The Details You Need To Know.,