オーストラリアの永住権はメンテナンスが必要です。あまり知られていませんが、永住権といっても実は、5年間のテンポラリービザなんですよね。
永住権とは移民法改正の影響がおそらく一番受けにくいビザという点で他のビザと大きく違います。そして5年ごとにほぼ確実に更新ができるので「永住権」と呼ぶに相応しいのでしょう。
ただ更新するにも「最低限の条件」はあります。オーストラリア国外に長期間住んでいると永住権の更新ができないこともあります。
今回は永住権を更新し続けるために必要な条件について書いていきます。
それでは今日もウメ太郎とアツく語り合いましょう!
永住権のホント
オーストラリアの永住権 (permanent visa)は5年毎に更新が必要なテンポラリービザです。
永住じゃないやん5年毎に更新すると聞くと永住権は永住できるビザでないと思いますが、5年後にほぼ確実にビザが下りるところが永住権と言われてるのです。永住権はたくさんの種類がありますが、すべての永住権は5年毎に更新をするのがセオリーです。
また更新の際はレジデント・リターン・ビザ(RRV)を申請します。
このレジデント・リターン・ビザの申請条件はほぼ変わりません。永住権を持ってしまえば、オーストラリアに半永久的に永住できる仕組みになっているのがミソなんですね。*
* 申請費用はよく変わります。
レジデント・リターン・ビザの申請条件
オーストラリアの永住権を維持し続けるためには最低限の条件を守らなければなりません。といってもレジデント・リターン・ビザの申請条件を満たすと考えればいいでしょう。
その条件とは
- 5年のうち2年はAUSに住む
- 犯罪歴がないこと
たった2つだけです。しかし家族や親族、学校への進学によっては2年間にわたって住むことが難しいこともあります。
そんな心配から開放するには市民権を持つことを考えるのも手。
永住権を維持する方法
永住権を持った後にオーストラリアに永住し続けるにはレジデント・リターン・ビザの他にも市民権があります。主に下にあげた2つの道しか選べません。
- レジデント・リターン・ビザを持つ
- オーストラリア市民権を持つ
そして、オーストラリア市民権を持つメリットはたくさんありますがその中でも5年ごとの更新が必要ないことが一番大きいです。何年でもオーストラリア国外に住むことができるのですからね。
ただ、市民権を持つということは日本の国籍を放棄することを意味します。このあたりは悩みどころなのでよく考える必要があります。
オーストラリアに2年住めなかった場合
永住権の更新版ビザであるレジデント・リターン・ビザ(RRV)の申請条件を満たせなかった場合は?そんなケースでも引き続きオーストラリアに住む方法はあります。
それが、12カ月のレジデント・リターン・ビザ。RRVはは5年用と12ヵ月用の2種類あります。
もし過去5年の間に2年間オーストラリアに住まなかった場合、5年のRRVの申請はできません。代わりに12ヵ月用のRRVを申請できます。
しかし、その際は移民局になぜ最低2年の生活がオーストラリアでできていないのにオーストラリアの永住権が必要なのか説明する必要があります。
Close Ties of Benefit to Australia移民局に12ヶ月用のRRVを申請する際にどうしてもオーストラリアを拠点としなければならない理由を説明します。
AUSに永住し続けるコツ
永住権を維持するには最低2年間にわたってオーストラリアに住むことが重要です。ただ何らかの理由でそれができなかった場合は12カ月のRRV申請をする選択肢もありますが条件のハードルは若干高くなります。
そういったわずらわしさを考えなくても良いのがオーストラリアの市民権。
日本の国籍を放棄してもいい覚悟があるなら、市民権はオーストラリアに移住し続けるベストな方法です。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。
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参考にした記事: Applying for a Resident Return visa? – Why it’s important to live in Australia for 2 years once you are a permanent resident, Maintaining Your Permanent Residence in Australia, HOW TO KEEP YOUR PERMANENT RESIDENCY EVEN IF YOU HAVE BEEN OUTSIDE AUSTRALIA