オーストラリアのお隣の国、ニュージランドもこれまで多くの移住希望者にビザを発行してきました。この2つの国で移住しやすいのはどっちでしょうか?
どちらの国も住むにはこの上ない国ですがビザの取りやすさや移民制度を見ていくとそれぞれの国が求める移民の要件がわかってきます。
そこで今回は、オーストラリアとニュージランドを移住のしやすさから比較していきます。
それでは今日もアツく語っていきましょう!
- ずばり!それぞれの国の技術移民プログラムは?
- 永住権の違いは同じ
- ビザ申請の流れは同じ。
- ニュージランドの流れ
- インビテーションはさらなるポイントが必要
- オーストラリア
- ニュージランド - 年齢制限はニュージランドの方が高い
- ポイント換算の内訳
- NZではポテンシャルを重視
- オーストラリアでは実績を重視
- ニュージランド移住が狙いやすい人
- ゼロから移住はオーストラリアがオススメ
ずばり!それぞれの国の技術移民プログラムは?
その国の発展を大きくサポートできる人たちを対象に発行されるのが技術系ビザです。このビザは技術移民プログラムとして知られています。
ニュージランドもオーストラリアの技術移民プログラムと同じ考えで永住権の発行をしています。
今回は技術系の永住権で人気のあるオーストラリアの永住権(技術独立ビザ S189)とニュージランドの永住権(技術移住カテゴリービザ)を主に比較していきます。
このビザはどちらも永住権の申請に会社や親族、政府のスポンサーが必要のないタイプで、自分の能力をポイント換算して申請するシンプルな永住用ビザです。
永住権の違いは同じ
どちらの国の永住権もその国にずっと住めるビザです。さらに永住権から市民権への道も開かれています。
ここでのポイントはビザ申請の流れやその内容に違いはあるのか。結論を先に書くと大きな枠でだいたい同じです。ただやっぱりその国の実情に合わせて細かなところが変わってきます。
ビザ申請の流れは同じ。
オーストラリアの永住権(S189ビザ)については過去に申請条件や流れなどを紹介してきました。ここでは簡単におさらい程度に説明すると
EOI
(スキルセレクト)
↓
インビテーション
(毎月11日にビザ招待が送られる)
↓
ビザ本申請
の3段階をへてビザが発行されます。
このEOIを申請するには65点と同じかそれより高いポイントが最低条件になっています。またビザ申請では職業リストに載っている職業のスキルを持っているか技術査定を通して証明することが必須です。
ニュージランドの流れ
ニュージランドでもまったく同じ流れでビザが発行されます。
EOI
↓
インビテーション
(2週間に1回、ビザ招待が送られる)
↓
ビザ本申請
の3段階も同じ。
ニュージランドのEOIでは100点と同じかそれ以上のポイントが永住権へのインビテーションに必要な点数です。技術査定に関しては求められません。そのかわりにご自分の資格やそれと同じモノを証明しなければなりません。
技術査定の代わりに、資格がニュージランドの永住権では大きな要素を占めてくるのです。
インビテーションはさらなるポイントが必要
永住権の申請に必要なポイント数はオーストラリアで65点、ニュージランドで100点。ではこのポイントをクリアすれば必ずインビテーションがされるのかというとまた別問題。
オーストラリア
職業ごとにオーストラリアで不足している数がかわります。そのために不足している業種であるほどポイントが低く、不足が解消している職業ではポイントが高くなる傾向があります。
例えば会計士の職業では85ポイントが必要です。IT系の職業は70点がインビテーションが送られている実際のポイントです。
ニュージランド
同じようにニュージランドでもそのときの経済状況や失業率などいろいろな視点でインビテーションが送られる点数が変わってきます。
2019年現在、インビテーションが送られているのは160点以上のポイントを持つ人たちだけです。
年齢制限はニュージランドの方が高い
オーストラリアではビザ申請の時点で45歳未満です。それに対してニュージランドではなんと55歳未満まで永住権の申請が許されています。
44歳を超えても永住権を狙うことを考える場合、オーストラリアでも5つの方法がありますが、DAMAsがある地方都市で狙うなどいろいろと制限がでてきます。
年齢だけで移住のしやすさを比較すると、45歳以上からはニュージランドがオススメできます。。
それではポイント項目の内訳とその比較をしていきます。
ポイント換算の内訳
比較がしやすいようにオーストラリアとニュージランドのポイント換算表を作りました。下の表はそれぞれの項目に対して最大でもらえる点数を書いています。
ポイントの対象 | AU | NZ |
最大 ポイント | ||
年齢 | 30 | 30 |
英語力 | 20 | – |
ジョブオファー | 0 | 50 |
地方移住や高所得者 | 30 | |
海外での仕事経験 | 15 | 50 |
国内(AUS/NZ)での仕事経験 | 20 | 10 |
学歴 | 20 | 70 |
その他、おまけポイント(STEM系の学位, 地方の学校卒,プロフェッショナルイヤー, パートナーの能力など) | 20 | 40 |
申請に必要な最低ポイント | 65 | 100 |
オーストラリアでは永住権申請に必要なポイントは65点。対してニュージランドでは100が必要ですね。申請に必要なポイント数だけに注目するとニュージランドはビザが狙いにくいと感じますが、移住のしやすさはポイントの配分がどのようになっているかを見ていくことが大事。
それぞれを比較してみました。
NZではポテンシャルを重視
ポイントの重み付けを見ていくとニュージランドでは移民希望者のこれまでの経験やテストの点数からわかる頭の良さを重要視しています。また、ニュージランドは経済規模が小さいからか仕事のオファーがある人かすでに仕事をしている人が特に重要視されている事が分かります。
ニュージランド政府は移民の希望者の潜在能力、移民してからの適用力を見ているのだとボクは分析しています。
オーストラリアでは実績を重視
それに対してオーストラリアでは年齢や英語力、オーストラリアでの仕事経験がポイントの配分として多くなっています。
年齢や英語力は何をいみするのか。それはオーストラリア社会へどれだけ適合しやすいのか?を見ているのだとボクは捉えています。またAU国内での仕事経験のポイント配分も他の要素と比べて高いことも移民希望者がオーストラリアでマッチするのかを重要ししていることがわかります。
年齢が若いほど、英語力があるほど、オーストラリア社会に溶け込みやすい。さらに仕事経験があればオーストラリアのことはだいたいわかっているだろうと思えるのではないでしょうか。
ニュージランド移住が狙いやすい人
これまで紹介してきたオーストラリアとニュージランドでどっちが移住しやすいのか比較してきました。
どの国に移住するのであれ、生活するには必ず仕事が必要です。もしゼロから移住することを考えるとニュージランドでは仕事のポイントや地方移住ポイント、それに加えて学歴の点数を合わせると最低点数である100ポイント以上を簡単に狙えるでしょう。
さらに大きなポイントは日本国内での職務経験年数がオーストラリアと比べてポイントをたくさんゲットできます。
もし日本での経験がそれなりにあればニュージランドでの移住もかなり現実的になる人も多いのではないでしょうか。
ゼロから移住はオーストラリアがオススメ
それに対してオーストラリアでは地方に住み、働くことで永住権が狙いやすくなっています。DAMAsはその主だった例ですが、その制度を使わなくても学校に通うだけで大きなメリットもあります。
もし、学歴も仕事経験もない方が海外移住を目指すならオーストラリアはしばらくの間はビザの制度的に移住しやすい国でしょう。
それぞれのビザ制度の強み、弱みを知って確実に移住をものにしましょう。
次のページ > オーストラリア vs カナダ、どっちが移住しやすいか比較した!