オーストラリア移住への第一歩にエージェントを使うなんてことはよくある話。だけど全てのエージェントが信頼できるわけではありません。
そんな世界を少しでも良くしようとJoint Standing Committee on Migrationと言う団体の方たちがオーストラリアでビザや留学のアドバイスをするエージェントの質をあげようと日夜努力されています。
そんな彼らがオーストラリアのエージェントたちがいかにヒドイ仕事をしているか政府に報告をするとともに改善案を出しました。
今回はそんな改善案から見えてくるエージェント業の黒い部分について書いていきたいと思います。
いろいろと書きますが全てのエージェントが悪いわけではないので誤解しないでくださいね。
それで行ってみましょう!
今回の情報元はInternational students exploited by unethical agents in Australiaから
- 不確かなアドバイスする留学エージェント
- 学校からの紹介料を得るため
- 移民エージェントからの紹介料を得るため
- 法律の問題 - ビザ申請も留学エージェントがしている?
- 学生ビザを勧める留学エージェントは怪しい
- 当ブログにメッセージをくれた方にも被害者が
- 最後に|近い将来は留学エージェントも登録制に?
不確かなアドバイスする留学エージェント
留学エージェントがビザのアドバイスをすることは違法です。
にもかかわらず、「どこどこの大学のコースをとれば永住権(PR)を申請できるよ。」
とアドバイスをするエージェントもいます。中には未登録の移民エージェントからの問題アリアリなビザ情報をそのまま提供していることも多々あります。
おーすとらりあ移民局では、これには3つの大きな原因があると考えています。
学校からの紹介料を得るため
留学エージェントの収入源は留学生を学校に入学させることで得られる紹介料です。紹介料は学校から入学の期間によって変わってきますが数百ドルが一般的。
お金儲けのために、エージェントがとにかくワーホリや観光ビザの方を学校に入ることを勧めるのはこのためです。
移民エージェントからの紹介料を得るため
学校と同じように学生ビザを申請する際は移民エージェントを紹介します。学生ビザ1件につき移民エージェントからの紹介料を得ている留学エージェントもあります。
結局はお金儲けのために学校を勧めるんですね。
法律の問題
オーストラリアの法律では留学エージェントに対する「法律上の縛り」や「罰則」が移民エージェントほどきつくありません。
このあたりも留学エージェントが信頼性の低いビザのコンサルティングを堂々としているところがあるのでしょう。
ビザ申請も留学エージェントがしている?
留学エージェントの中には移民エージェントとしての資格がないにもかかわらずビザ申請を代行しているところもあります。
これはもう法律的にアウトです。
ビザのアドバイスやコンサルティングはMARA資格をもっている方しかできません。またもちろんビザの申請もMARA資格がなければ代行できません。
にもかかわらず、知ってか知らずかそんな違法な商売をしている留学エージェントもあるんです。
学生ビザを勧める留学エージェントは怪しい
移民法が都合よく変わってくれるのを待つために学生ビザの申請を勧めてくる留学エージェントと特に信頼できません。
この手の方法でオーストラリアを目指すのはだいたい失敗します。確かに学生ビザから永住権を目指すことは現実的な方法です。しかしそのためには「自分にとって申請できる可能性が高いビザ」がわかっていなければなりません。
当てずっぽうに学生ビザを申請して適当な学校に適当なコースを受けてもオーストラリア移住は成功しないのです。
当ブログにメッセージをくれた方にも被害者が
これまで何人かの方からメッセージをいただきました。その中には留学エージェントとのトラブルや移民エージェントとのトラブルもありました。
その方々と詳しくお話を聞いてみると、ビザが取れるか怪しい状況でも申請を勧められて、その方もエージェントを信じて申請したけどリジェクト。といったケースがありました。
ボクの経験では、過去に問い合わせをした留学エージェントからはとにかく「学生ビザや留学押し」なところが多く、ほんとうにボクのオーストラリア移住について考えてくれているのか?と不信感がいっぱいでした。
最後に|近い将来は留学エージェントも登録制に?
記事の初めに話した、オーストラリアのエージェントの質を上げるために活動しているJoint Standing Committee on Migrationは政府に上で挙げた問題を良くするために提案をしています。
それによると、将来的に留学エージェントも登録制になる可能性があります。移民エージェントの用に専門的な学校に通うことが義務付けられるかもしれません。
また、現在の留学エージェントも認定制だそうですが、その認定にかんするチェック項目も厳しくしたほうが良いと提案がされていました。
留学エージェントのお仕事の枠を超えた違反エージェントには制裁をすることも提案されています。
今後はオーストラリアに移住したい人たちの気持ちが踏みにじられないような仕組みができあがってくるのかもしれませんね。
オーストラリア移住したいと思う全ての人に幸運を。
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