ビジネスビザや永住権の中でも経験ゼロから目指せるビザがあります。この方法を使えばレストランや観光業といった今ではビザが取るのが難しい職種でも申請が可能になります。
そんな素敵なビザがこれから紹介するDAMA (Designated Area Migration Agreements)と呼ばれるもの。このビザはビジネスビザ(TSS:S482)と雇用主指名永住権のカテゴリに入っている新しいストリームです。
申請のハードルは低いのが特徴です。特に一部の職業では
- 英語力が求められない
- 技術査定が必要ない
- 最低賃金を下回る給料でもOK
と嬉しい内容。
そんな、これからオーストラリア移住を目指す人にとっては喉から手が出るほどのビザ情報を今回は書いていきます!
それでは今日もウメ太郎と語り合いましょう!
- DAMAsがなぜビザが取りやすいのか
- 英語力証明が低い - 申請するビザはTSSビザ
- ビザの申請条件は地域ごとで変わる - このビザを申請できる対象の地域!
- ノーザンテリトリー州の全域
- ビクトリア州
- 南オーストラリア州の全域
- これから期待できる都市 - オーストラリア移住についてのアドバイス
DAMAsがなぜビザが取りやすいのか
これまで、TSSの申請にはそれなりの英語力とオーストラリアで不足している職業のスキルをもっている方が対象だったのですが、地方の状況には合わないという問題も指摘されていました。
そういう背景から田舎都市(地方エリア)を管轄する行政府がそのエリアにあったビザ申請条件を決められるようにとDAMAsを作ることになったのです。
DAMAsはオーストラリアで人口の少ないすべての地域が対象となっています。州全域が対象となるのはノーザンテリトリー州ですね。
移民希望者は大都市を好むので地方には労働者が集まりにくい状況。そんな地方で仕事を営む経営者が外国から人を雇いやすくするために作られたのがDAMAsビザ。
またオーストラリアはとても広い国なので不足している職業は地方によってさまざま。2年のビジネスビザで求められる職業(STSOL)や4年のビジネスビザで求められるMLTSSLの職業をそのまま地方にも当てはめるのには無理があったこともDAMAsリリースの一役をかっています。
そのためか、レストランやバーテンダー、清掃など専門的なスキルを必要としない職業でもビジネスビザを申請できるようになっています。
具体的な職業は地域ごとに代わってきますが職業リストを見ていくと主だったものに
- シェフ
- トラックドライバー
- Cook
- 牛の世話
などなどこれはほんの一例です。
英語力証明が低い
DAMAs (Designated Area Migration Agreement)に当てはまる職業リストの中には英語力が必要ない、もしくは極端に低い英語力でもビザ申請を満たせるものがあります。
州で特に働き手が見つからない職業について適用されるので、このDAMAsはとっても移住がカンタンにできる方法なのです。
申請するビザはTSSビザ
分かりやすくするためにDAMAsビザと書きましたが、実際のビザはオーストラリアに2年~4年住めるビジネスビザを使って申請します。
ただし、Designated Area Migration Agreementと呼ばれているストリームを使います。
TSSビザには大きく分けて3つの種類があります。
この記事で説明しているDAMAsはTSSビザでもLabour Agreement経由で申請します。
ビザの申請条件は地域ごとで変わる
DAMAsは地方の状況にあったビジネスビザと説明しましたね。したがって英語力の証明や職業リスト、年齢制限など、ビザの申請条件はそれぞれの地域ごとに違います。
ただ、共通して言えることは必要となる英語力のスコアは低く、職業もかなりたくさんの数になっています。
このビザを申請できる対象の地域!
ノーザンテリトリー州の全域
ビクトリア州
- Warrnambool
- Moyne
- Corangamite
- Colac-Otway
- Southern Grampians municipalities
- Great South Coast
南オーストラリア州の全域
これから期待できる都市
下の都市はオーストラリア政府と地方都市の行政区でDAMAsに関する取り決めが進められています。近い将来にDAMAsを通したTSSビザが申請できる可能性が大。
西オーストラリア州
- Pilbara
- The Kalgoorlie-Boulder
クイーンズランド州
- Cairns(ケアンズ)
ニューサウスウェールズ州
- Orana
オーストラリア移住についてのアドバイス
ビジネスビザでも地方に特化したのがDAMAs経由でのビザ申請です。このビザの申請はその地方の行政府ですが、申請の条件はとっても緩い内容に。
これから地方に移住する際はTSSビザでもDAMAs経由で申請を狙いましょう。
もし大都市に移住をご希望であれば通常のTSSビザを目指せますが今後は申請条件が高くなることが懸念されています。
ビザの種類と目玉をしっかり把握して移住に向けて準備するのが成功のコツです。
オーストラリアに移住したいと思うすべての人に幸運を。
次のページ > 永住権を目指すなら南オーストラリア州は移住しやすい!
参考にした記事: announcements