地方向け雇用主ありきのビザがリリースされます!法改正の影響は?

地方向けビザに全く新しいビジネスビザが加わります。これによって5年間、オーストラリアで生活できるのは大きな魅力。詳細をレポートしました。

これまで会社からのサポートを受けてビザを申請するビジネスビザ(労働ビザ)はS482だけでした。今回、新しく人口の少ない地方向けのビジネスビザとして技術雇用主スポンサービザ (Skilled Employer Sponsored)がリリースされます。*
*名前はとりあえずとして名付けられているので将来的に変更になる可能性が大です。

このビザはこれまでのビジネスビザ(S482)と比べて職業リストがたくさんあります。つまりこれまで以上にビザが取りやすいということです。 その半面にデメリットもあります。

今回は新しくリリースされる地方版のビジネスビザについて書いていきます。

移民局の発表

この新しく始められるビザは地方向け永住権 (RSMSビザ)の代わりだと発表されています。ただビザの申請条件や有効期限などの詳細を見ていくと、ボクは全く新しいビザと考えるほうがふさわしいです。

次のページ > RSMSは2019年11月16日に廃止され、新しく技術地方永住ビザ(S191)がリリースされる

新しく始まるこの地方向けビジネスビザは永住権ではありません。いわゆる労働ビザですが、それに対してRSMSビザ永住権であることが最も大きな違いです。

永住権への道は

地方向けビジネスビザが始まることで、永住権への道もかわってきます。同じタイミングで始まる地方向け永住権(S191)はRSMSの代わりになるビザです。その永住ビザへは今回の地方向けビジネスビザと同じく地方向けポイント制ビザを経由してしかできません。

つまり旧ビジネスビザ(S457)と新ビジネスビザ(S482)を経由して地方向けの永住権(S191)ビザを申請できません。

次のページ > オーストラリア、ポイント制の永住権で知るべき事。2019年版

まだ間に合う!今すぐビジネスビザを申請

ビザが廃止される前にすでにビジネスビザ(旧 S457、新 S482)を持っている人にかぎっては今回の法改正の影響を受けないことも発表されています。

よかったですね。。。

ただし、移民法はその時々によってダイナミックに変わってしまいます。移民局の発表で安心するのもつかの間、できるだけ早くRSMSを申請したほうがいいでしょう。

新しいビザの内容

地方で働くことに特化しているビザなので地方に住む人にとってはメリットがたくさん。それに対して「やっぱり都市に住みたい」と、途中で気が変わってしまうと移住計画が白紙になるリスクもあります。

それではこのビザの目玉を紹介してきます。

有効期間がとっても長い

5年間の有効期間があります。かなり長く住むことができますね。これまでのビジネスビザでは最大でも4年なので大きな魅力。

住む場所が地方のみ

地方にしか住めません。お引越しも地方エリア内です。

年齢制限

45歳未満です。

技術査定

最低3年間の仕事と関係する経歴が必要です。

この証明にはスキルアセスメントを通して認めてもらう必要があります。

ビザ審査の優先順位が高い

地方エリアのビザ審査は他のビザと比べて審査が優先されていました。今回新しく始まるビザはプライオリティ・リクエストと呼ばれる審査がさらに優先されます。

審査が優先されるということは2つのメリットがあります。

  • 永住までの期間が短くなる
  • 移民法改正の影響を受けにくい

なるべく早くオーストラリアで安定した生活を築きたいと思う人にとって嬉しいでしょう。

このプライオリティ・リクエストは2018年に終了しましたが再開してくれてよかったです。

地方エリアが誰でもわかりやすく

これまで地方エリアが郵便番号ごとに細かく決められていました。今回の法改正によって地方エリアの場所が誰でもわかりやすくなるようです。

永住への道も

このビザを3年間、持ち続けることで永住権を申請できるようになります。

その他

  • RCB advice が必要
  • AMSRをクリア

大きなデメリット

このビザはこれまで以上に地方に移住を留める力があります。その一つに、ビザ発行後は最低3年間、別のビザを申請できません。*

*他の都市のビジネスビザやポイント制永住権、ポイント制移住ビザなど

3年以内に別のビザを申請するとなると、ビザをキャンセルする必要がありるのその後のビザ申請に悪影響がでてきます。

つまりこのビザを申請する前に、自分にとって地方(田舎)が移住する場所として最適なのか考える必要があります。

次のページ > オーストラリアの地方ってどこ?田舎には移住メリットがたくさん

オーストラリア移住へのアドバイス

このビザはオーストラリアに住めれば移住先についてはこだわらない!と考える人にとってはオススメです。

ただ、ビザが発行されたあとに途中で考えが変わり、都市部に移動するにはかなりのリスクがあります。

それはビザをキャンセルして都市部に移住することになり、そのキャンセル記録は今後の永住権申請のハードルを高くします。

地方に住むか、都市に住むか。このビザを狙う前にしっかりと考える必要がありますね。

次のページ > オーストラリアの移住先はどの都市がベスト?州ごとの雇用者数から考える

オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。

今回の記事はseekvisaparishpatienceさんからの情報をまとめています。

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