オーストラリアのポイント制ビザが2019年11月に改正されます。改正内容はさらにポイントが取りやすい内容に。移住希望者にとってとっても嬉しいないように。
今回の移民法改正によってポイント追加になるものが増えることになりました。それによってビザ申請の難易度が下がります。
ポイント制ビザは永住権とテンポラリ(一時滞在)の2種類あります。自分の能力をポイント換算して65点になるとビザが申請できるようなるのが特徴です。
今回は、ポイント制がどのように変わるのかについて書いていきます。
- 今回の法改正の経緯
- ポイント制の変更点
- パートナーの職業ポイント|+5点→10点
- パートナーの英語力のみ|+5点
- パートナーが永住者か市民権|+10点
- 独身ポイント|+10点
- 資格ポイント|+5点→10点
- 地方への移住に対する得点|+10点→15点 - 移住についてのアドバイス
今回の法改正の経緯
オーストラリアの経済を強くするためにはビザ申請者のパートナーの能力をポイントに反映させるべきだという提案が2016年にされました。*
* この提案はProductivity Commissionがしました。
今回の法改正はこの提案に沿って変更をしています。それによってオーストラリアの経済をもっと強くするのが目的です。
2016年と言えばオーストラリア経済がピークを過ぎて少しづつ悪くなってきていた時期。政府もかなり真剣に調査をしたのではないでしょうか。
確かにビザ申請者の家族の能力をポイントに反映させるというのはもっともな考えです。パートナーによってはビザの申請者よりも英語ができる人もいらっしゃいます。また、お仕事の経験もあるかもしれません。
もちろんその他のポイント追加ルールにも変更が加えられています。面白いのは独身ポイントも作られることに。
具体的なポイント制の変更点を見ていきましょう。
ポイント制の変更点
追加のポイントルールは全てのポイント制永住権とテンポラリビザが対象です。改正が始まるのは地方向けビザの大幅改正が始まる日と同じ2019年11月16日。
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それではその内容を見ていきましょう。
パートナーの職業ポイント|+5点→10点
申請するビザに関係する職業リストにパートナーの職業がのっている場合は10点が加算されます。改正前は5点でした。
ただしパートナーの英語力の証明でCompetentレベルが追加で必要になります。IELTS換算では6が求められます。*
* Competentレベルの英語力をTOEICに換算すると700点前後
パートナーの英語力のみ|+5点
パートナーの職歴が職業リストにのっていない場合でも、英語力がCompetentレベルであれば5点が追加されます。
この条件をクリアしているケースは多いとおもうのでかなり嬉しいニュース。
パートナーが永住者か市民権|+10点
さらに、もしパートナーがオーストラリア市民や永住者であれば10点が加算されます。
独身ポイント|+10点
パートナーがいない人にも追加点が。結婚していない人には10点が加算されることになりました。
つまり、ほとんどんケースで10点が加算されることになるのでビザがとっても取りやすくなったことになります。
資格ポイント|+5点→10点
これまでオーストラリアの翻訳者資格(NATTI資格)を持っている人は5点が加算されていました。今回はその資格ポイントがもらえる資格が拡大されます!
具体的には特別な教育ポイントと呼ばれる専門的な分野で修士(Master)やPhDコースをオーストラリアで受けたことが条件です。*
* STEMコースがポイントが追加される対象
それによってポイントが10点加算されるようになります。
また、この資格はCRICOSで公開される予定です。
次のページ > 知らなかった!CRICOSで探せる学校しか学生ビザが取れない。
地方への移住に対する得点|+10点→15点
地方政府から移住希望者をピックアップするタイプのビザを申請する場合は15点が加算されます。*
* 州・テリトリー政府ノミネーション系ビザ
対象のビザは技術地方ビザ(S489)ですが、このビザは法改正と同じ日にS491として新しくリリースされます。したがって技術地方ビザ(S491)を申請する場合にこのポイントが加味されます。
また、地方政府以外にも地方エリアに住んでいる親族がスポンサーとなることで同じポイントが加算されます。ビザも同じS491です。
移住についてのアドバイス
ポイント制ビザのルール改正の内容をみていくと、オーストラリアにとってビザ申請者とそのパートナーの能力を重要視するようになりました。
今後は夫婦そろって、パートナーとそろって二人三脚で移住を目指すことが移住へのちかみちになりそうです。
また長期的にはパートナーからその子供の学歴なども考慮される可能性もあるとボクは考えているので今後の改正に注目しています。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。