技術査定を必要としないビジネスビザ・永住権があります。それを可能にするのがLabour Agreementストリームです。この方法を使えばビザの条件をパスできずに諦めていた人でも永住権やビジネスビザを申請が可能になります。
Labour Agreementは雇用主とオーストラリア政府が直接ネゴシエーションすることで海外から労働者を例外的に雇用する事を目的としています。つまり、この方法はビジネスビザ・永住権の申請条件を満たさない人でも、例外的にビザ申請を認めます!
ビジネスビザ・雇用主指定ビザにはLabour Agreementストリームといわれる方法でビザを申請できます。これはLabour Agreementを持っているスポンサーだけがビザ申請できる方法なのです。永住権やビジネスビザの条件が満たせないと言っても、方法はあるものですね。
今回はこのLabour Agreementについて紹介していきたいと思います。
それでは今日も移住について情報を集めましょう!
今回の情報源は移民局のサイトからです!
- Labour Agreementのメリット・デメリット
- もう少し詳しく
- Labour Agreementの有効期間
- 審査は長い
- Labour Agreementは5つある - 申請のプロセス
- Agreementごとのテンプレート - 移住についてのアドバイス
Labour Agreementのメリット・デメリット
短期ビジネスビザや雇用主指名ビザ (永住権)の申請条件を満たしていなくても申請ができます。主に職業リストに載っていない方が対象です。技術系の他、どのような職種でもビジネスビザを申請できるのでまさに移住の裏ワザと言えるでしょう。
対してデメリットは申請のための書類作りが多く、雇用主にとって手間がかかる事です。またLabour Agreementの審査も最大で6カ月掛かるのでビザの審査期間と合わせるとかなり長くなるケースがあります。
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もう少し詳しく
Labour Agreementはビザのポンサーになる企業とオーストラリア政府との間で「どうしても労働者がAUS国内から見つけられず、ビザの申請もないから例外的に認めて!」と交渉して移民局から認められた「条件」の事。政府がビザ申請を例外的に認めた条件です。
政府との交渉と聞くとそれだけでハードルが高く感じますがそんな事はありません。実際は申請書を移民局に提出して認可されるかどうかの問題なので書類の準備をしっかりとすれば「Labour Agreement」をパスできます。
実際にボクのイタリア人の元同僚はこのLabour Agreementを使ってビジネスビザ(旧S457)を申請してビザが発行されていました。ただその彼はのちにクビになったのですがね、、、
このAgreementで申請できるビザはビジネスビザ(S482)と雇用主指名ビザ(S186)の2つです。永住権も申請できます!
次のページ > まずはこれ!オーストラリアに移住する方法や流れを解説
Labour Agreementの有効期間
最大で5年です。有効期限を過ぎると「例外」の効力がなくなるので、ビザのスポンサー企業はこれまで通りの普通のビザ申請を通して労働者を雇わなければなりません。
または、更新手続きをする事で延長することが出来ます。*
* Labour Agreementの再審査をする
すでにLabour Agreementを通してビザを持っている人には関係がないので安心してください。一度発行されたビザには影響がありません。
審査は長い
最大で6カ月間の審査期間があります。また、移民局から追加書類の提出が求められた場合は14日以内の返答が必須です。
Labour Agreementは5つある
Labour Agreementは5つの種類がりスポンサー様の状況に合ったものを選べるようになっています。手短にそれぞれを紹介します。
Company specific labour agreements
会社の状況に応じた条件を政府と交渉します。柔軟な条件をケースバイケースで決められるのが特徴です。
地方エリア以外ではない、人口の多い年でフルタイム雇用されている人にマッチしています。ビジネスビザ・永住権に対応しています。
Industry labour agreements
以下の7つの業種に特化した条件です。一部の業種は永住権への道がありません。
- dairy
- fishing
- meat
- minister of religion
- on-hire
- pork
- restaurant (fine dining)
牛肉(meat)、宗教祭司 (minister of religion)、豚肉(pork)、レストラン(restaurant)にかかわる業種に関しては永住権(S186)への道が開かれています。
Designated area migration agreements (DAMA)
開発エリアで働く場合に特化した条件です。現在のところノーザンテリトリー州が対象となっています。
ノーザンテリトリー州はオーストラリアで最もビザの条件が優しく申請しやすい地域です。
最近の移民法の動向ではこのDAMAが改正され、よりビザ申請しやすくなるようです。
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Project agreements (PA)
中国とオーストラリアの間で関する会社で働いている場合にマッチしています。
Global Talent Scheme (GTS) agreements
とても高い能力がある人向けのLabour Agreementです。スポンサー企業はオーストラリア人の労働者で代替えが出来ない事を証明しなければなりません。
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申請のプロセス
申請はImmiAccountを通して行います。これから説明するテンプレートに記載してImmiAccountで提出すれば後は結果が分かるまで待つだけです。
【重要!】Labour Agreementの申請の前にかならず移民局が提供しているガイドラインに目を通してくださいね。
Agreementごとのテンプレート
移民局は上記で説明した5つのAgreementごとにテンプレートを用意してくれおり、これを使うと順番に何を書けばいいのか分かるので準備が楽です。
Industry labour agreementsは以下の7つです。
- Dairy industry labour agreement (254KB PDF)
- Fishing industry labour agreement (253KB PDF)
- Meat industry labour agreement (263KB PDF)
- Minister of Religion industry labour agreement (257KB PDF)
- On-hire industry labour agreement (251KB PDF)
- Pork industry labour agreement. (251KB PDF))
- Labour Agreement template – Restaurant (Fine Dining)Industry (240KB PDF)
移住についてのアドバイス
仕事さえ見つかれば移住への道が開かれているのがこのLabour Agreementです。この方法を使ってビジネスビザ(S482)や雇用主指名ビザ(S186)で必要な技術査定や職業リストでビザ申請を諦めていた人でもチャンスがあります。*
* レストランやアコモデーションなどでもビジネスビザ・永住権が申請できます。
資料の準備に時間と手間がかかりますが、テンプレートに沿って記入していけばそれほど手間ではないでしょう。
移住をするには、仕事先を見つけることが一番の近道かもしれません。すでにフルタイムで働いている人はぜひLabour Agreement経由でビザ申請をする事を検討してみてください。
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永住したいと思うすべての人に幸運を。