オーストラリアと日本で養子縁組ができます。この養子縁組の流れや条件はどのようなものでしょうか?
オーストラリアでは国をまたぐ養子縁組をすることを「Intercountry Adoption」と呼んでいます。日本で育てられない子供もこのIntercountry Adoptionによってオーストラリアにつれてくることも可能。
今回は移住ネタでも自分以外の子供を移住させる養子の概要や申請の流れなどについて書いていきます。
それでは行ってみましょう!
オーストラリアの養子縁組
複雑な過去をもつ子どもたちは日本で住むよりもオーストラリアの家族に迎え入れられる方が幸せなのかも知れません。
オーストラリアでは、養子の人数よりも養子をしたい人 (親)の方が多く、親になる希望者が競争して取り合っているのが現実です。
養子を迎え入れるだけでも競争が激しいので難しいですが、それをパスした親は養子の子供に対してとても大きい責任が伴います。
養子は他人の子供を自分の子供としてリーガルに認めるものなので、自分の子供と同じように経済的や教育のサポートをしなければなりません。
また、養子をわざわざ外国(オーストラリア国外)から見つけてその子に永住権・市民権を与えるわけですから養子の条件も厳しい。
ではどういったケースが国を超えた養子縁組にふさわしいのでしょうか?
養子縁組を見つけられない
日本で養子縁組を見つけられない可愛そうな孤児や虐待で保護された子どもたちがオーストラリアに養子として迎え入れられています。
オーストラリアで養子縁組のサポートをしているIntercountry Adoption Australiaでは用紙になる子どもたちは身体・精神的・知的にハンディがあると発表しています。
- 健康が悪く長期間の治療が必要な子供
- 中級から申告な発達障害を持つ子供
- 虐待や経済的な貧しい環境の子供
- 肉体的・知的な生涯をもつ子供
後はオーストラリア市民権や永住権を持つ人が亡くなって海外に残されている場合もあるのでしょう。もっと言えば日本で離婚した場合で両親が子供を放棄した人も含まれると思います。
養子縁組の流れ
養子縁組を日本からするには各州政府やテリトリー政府が細かな条件を決めています。養子を希望する人のために地域ごとに養子縁組センターがあるのでそこで養子にするためにアドバイスを聞けます。
細かな条件や手続きの違いはありますが、主だった流れはお互いの国で養子を認めて貰う必要があるようです。
まず初めにしなければならない手続きは州・テリトリー政府がボクたち日本からの養子を希望する人に対して審査があります。これには所得やキャラクターテストなど養子になる子供にとってふさわしい親なのかどうかがチェックされます。
次に、日本政府から養子縁組の許可をもらいます。
この申請のプロセスにオーストラリア政府はまったく関し内容ですべての責任は州政府になるそうですね。つまり、最終的に養子を日本から連れてこれるかどうかは州やテリトリー政府が決めます。
費用はさまざま
州やテリトリー政府によって費用は変わりますが、費用のレンジとしては養子にする人数一人あたり$3,000から$11,000が相場なようです。
その他にも、オーストラリアにつれてくるための飛行機費用や宿泊施設などを負担する必要があります。
養子にできるまでの期間
数ヶ月から数年の時間がかかる場合があります。また人数、年齢によっても変わってきますので数年と見たほうがいいでしょう。
個人的には養子には反対
ボクは日本から養子縁組をするのには慎重になったほうが良いと考えています。オーストラリアに住むことは子供にとっては良いことかも知れません。
ただ、養子になる子供の年齢によっては日本での暮らしの違いや前の家族との生活の記憶もあるかもしれませんしそのあたりが子供の人生にとって良いように働くのかどうかの保証がありませんからね。
また、養子は自分の子供として扱うのですから経済的な負担が増えます。ましてや日本とオーストラリアの間で養子縁組に出来るのは、ある程度問題のある子どもに限られるので「慈善の気持ち」だけでは成り立たない厳しい現実もあると考えます。
もし養子縁組でまったくの他人をオーストラリアに移住したいと考えるのであれば窓口があるので相談してみるのも良いかも知れません。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。