中長期的に大学やTAFEの入学条件が厳しくなりそうです。特に英語力の証明で求められる点数のハードルが上がる予兆が出てきました。
オーストラリアの大学やTAFEで国際競争力が低下している事が今回の英語力証明が一段と厳しくなる原因です。
移住を考えている人で留学する方向で進めている人は早めにオーストラリアに来たほうが良いです。
記事ではこの原因について語られていて、「留学生の英語力が低い」のでそのレベルに合わせて授業を行わなければならず、結果として講義内容が低レベルにせざるを得ないと結論付けられています。
ビクトリア州政府は留学生受け入れ条件で英語力を引き上げることを示唆しました。
では、仮にIELTSなどの入学条件を引き上げたとしてオーストラリアの教育レベルは中長期的に高くなるのかと言うとそうでも無いんですね。もともとオーストラリアの教育レベルは高くなく「教育の質」だけで比較すると全然良くないようです。
そんなオーストラリアも過去5年間で留学生が2倍になりました。
このトリックはオーストラリアの移民政策です。オーストラリアの大学を卒業すると2〜4年間、住むことが出来るビザを手に入れることが出来ます。このビザを経由してポイント制スポンサービザの申請も夢ではありません。この政策目当てに留学生が集まってきたので、5年間で留学生が2倍になりました。*
* Diplomaの場合は18ヶ月。学士は2年。修士は3年。博士課程は4年間住むことが出来ます。
特に中国人の留学生が圧倒的に多く、Grattan Instituteは2018年12月に「依存しすぎじゃないのか?」とうアラートを出しました。
中国では最近、国内の大学に大幅投資をしているので大学の質が上がってきています。その結果、中国よりは良いオーストラリアの大学も、それほど魅力的でなくなってきています。
更に今後、学生ビザから永住ビザへのチャンスが無くなることにでもなれば、オーストラリアの留学生向け移民ビジネスは完全に崩壊するのでしょうね。
移住についてのアドバイス
オーストラリア人の54%は留学生 受け入れに制限を設けるべきだと考えています。世論も留学生を今以上望んでおらず先行きはよくありません。
今後、中長期的に段階的に留学生の英語力証明が引き上げられていくことはかなり可能性の高い将来だと考えています。
特に大都市は人口増加による問題も出てきていますし、留学生の受入数をある程度管理することで間接的にオーストラリア全体的な人口の管理をしていくと思われます。
オーストラリアに移住を考えている人は出来るだけ早い段階でこっちでスポンサーを探すなどをしていくことをオススメします。
大学に入るのであればここ数年が大事なところだと思うので、技術査定の準備で通信制大学に入る場合などはオーストラリアで生活しながら卒業することをオススメします。