ビザのスポンサーに新しく負担が増えました。いわゆるSAF levyと言うやつです。この新しい課税は数千ドルのコストになるため、それを嫌がるスポンサーが増えることになりそうです。
このSAFの正式名称はSkilling Australians Fund(SAF) levyになります。技術者支援養成基金と呼ばれています。この基金はオーストラリア人に技術を養成する目的のために2018年8月から新設されました。
今回はスポンサーにとって新しい負担になるSAF levyについて、私達スポンサーを受ける側のビザ申請者たちがどの様なデメリットを被るか書いていきたいと思います。
文末には少しでもビザのスポンサーがスポンサーになる拒否反応を減らすためのコツも共有しましたので見ていただければ嬉しいです。
それでは行ってきましょう!
スポンサー探しが難しくなる
ボクはこの基金創設の目的は、オーストラリア人の雇用を促すためだと考えています。
スポンサーが外国人労働者を雇うために追加で何千ドルも支払わなければならない事はコスト増につながるためです。
例えばビジネスビザを経由して永住権を申請する場合、スポンサーのコストは最低でも6,600ドルです。*
* 1200 ✕ 3 + 3000 (売上1千万ドル以下)
そのコストを掛けるより、オーストラリア人を雇ったほうが良いのでは?と考える会社も出てくるはず。
私達、オーストラリア移民希望者にとってこれは、スポンサーを見つけるためのハードルが高くなることになります。
SAF Levy
このSAF基金はオーストラリアの教育トレーニング省が主体となって管理しています。ビジネスビザ、スポンサー付きの永住権のスポンサーはこのSAF基金に数千ドル支払わなければなりません。
以下の3種類のビザを申請する場合、スポンサーはSAF Levy対象になります。
Temporary Skill Shortage (TSS)
Employer Nomination Scheme (ENS)
Regional Sponsored Migration Scheme (RSMS)
基金への追加支払いは会社の規模と申請するビザの有効期限の長さによって変わってきます。
売上が1千万ドル以下
ビジネスビザ:1年ごとに1200ドル
ENS/RSMSビザ:3000ドル(1回のみ)
売上が1千万ドル以上
ビジネスビザ:一年ごとに1800ドル
ENS/RSMSビザ:5000ドル(1回のみ)
ビザ申請者が負担する
ビザのスポンサーは必ずSAF基金に支払いをしなければなりません。ビザ申請者が費用を立て替えることは違法となります。
もし、後日、基金への建て替えが発覚した場合、ビザのキャンセルやペナルティーがあります。
移住についてアドバイス
SAF基金の支払いを回避することは不可能です。TSS,ENS,RSMSのスポンサーになる会社は必ず基金へ支払いをしなければなりません。*
* 宗教関係のスポンサーはSAF基金が免除されます。
ただし、このSAF基金は税金控除の対象になります。スポンサーはタックスリターンで支払いの一部をクレームすることが出来るので実際の支払金額は少ないでしょう。
もしスポンサーがこのSAF基金を理由にスポンサーになることを少しでも拒んだ場合、SAF基金は「Tax Reductable」であることを伝えると良いでしょう。
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。