オーストラリアの地方都市に4年間住めるビザがあります。それがS489と呼ばれている技術地方ビザです。
このビザはポイント制の期間限定ビザですが、親族や州政府からノミネート (指名)される事で10ポイントが手に入る為、実際は55点のポイントを満たせば申請条件がクリアです。
比較的取りやすく、オーストラリア移住への足がかりとしては十分のビザです。さらにこのビザの特徴は4年後に永住権を申請することも可能です!
今回は技術地方ビザ(Skilled Regional Visa:Subclass 489)を紹介します。
それでは移住授業を始めましょう!
- このビザが取りやすい人
- 移住の為のプラン
- ビザ手続きの流れ
- ビザの申請条件
- スキルセレクト
- 技術査定
- 年齢
- 英語力
- ポイント
- 健康証明
- 犯罪歴が無い事
- ビザのトラブルが無い事 - ビザの詳細
- 費用
- 家族
- ビザの審査時間
- ビザの有効期限
- ビザ申請中の旅行 - このビザの弱点
- 移住についてアドバイス
このビザが取りやすい人
年齢が32歳まで、英語力はTOEIC 785点くらい。学士以上の学位をもち、日本で5年以上の職務経験を持っている人はこのビザの申請が出来るかも知れません。*
*職務経験は職業リストに載っている技術査定をクリアしていなければなりません。
この条件を満たせばポイントのスコアは55です。加えてこのS489ビザはスキルセレクトを通して「州政府や親族からのノミネーション」をされることで10ポイントが加算され、ビザの申請が可能です。
ポイントが少し足らない場合でも大丈夫。その場合の解決方法をこれから案内します。
移住の為のプラン
申請の為のポイントが少しくらい足らなくても大丈夫です。大事なのはどうやって増やすのか。これから「44歳で職歴無しの人」でも申請が出来るプランを紹介します。
- 人口の少ない地方で大学を卒業する。(25ポイント)
- プロフェッショナルイヤーを受ける。(5ポイント)
上記の2つを実行すれば、44歳までの人がこのビザの申請条件を満たすことになり、移住できます。
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注意しなければいけないのは、英語能力の証明。最低でもIELTS6が必要なこと。ただし、英語力は効率的な勉強方法で半年程度でスコア6をパスできるので、安心してください。
移住の計画は人それぞれです。自分のお財布や学歴・職歴にあったものを選ぶのが良い。私のときはネットでの情報も少なく、何がわからないのかも分からない状態でしたがなんとか移住できました。
移住は準備次第で必ずできます。諦めない人だけが移住できると考えてください。
ビザ手続きの流れ
ビザの申請はスキルセレクトを通して、EOIを提出します。
その後にスキルセレクトから一番ポイントが高いEOIをピックアップしてビザをオファーします。
EOIを提出した「S489ビザの希望者」はオファーを受け取った後にビザを申請します。
移民局からの画像です。
ではビザの申請条件についてみてみましょう!
ビザの申請条件
スキルセレクト
EOI (Express of Interest)をスキルセレクトに提出します。
EOIの提出は S489で必要になるポイントやその他の条件をクリアしていなくても出来ます。ただし、その場合はスキルセレクトからビザのオファーが来ないので注意が必要です。
技術査定
ビザの申請にはスキルアセスメントが必要です。
オーストラリアで留学中に職業リストに対応しているコースを卒業した場合は修了証の提出が必要です。*
* 学生ビザをお持ちの方で、CRICOSに登録されている学校を卒業した場合のみ対象です。
技術査定の有効期間は3年間です。
年齢
45歳未満です。
スキルセレクトからビザのオファーが合った日 に44歳であれば、S489ビザの申請時に45歳でもビザを申請できます。
EOIを提出した後に政府からノミネートされるまでの間に45歳になった場合はビザの申請資格はありません。
英語力
日本人は英語力の証明が求められます。最低のスコアはIELTS6が必要です。*
移民局で受け付けてくれる証明書は以下のテストです。
- IELTS のジェネラルの各セクションで6.0以上。または
- TOEFL iBTで Listening が12 , Readingが13 , Writingが21 、Speakingが18以上。または
- Cambridge EnglishのAdvanced (CAE) の各セクション169以上。または
- Occupational English Test (OET)の各セクションにてLevel B以上。または
- Pearson Test of English (PTE) Academicの各セクションで50以上
* すべての授業が英語で行われている中学校以上の教育機関で最低5年間フルタイムで受けた場合は免除されます。
ポイント
65点以上が必要です。
2018年から最低点数が65点になりました。
健康証明
政府が指定する医療機関で健康検査をします。だいたい$300くらい掛かります。
犯罪歴が無い事
AFP証明と言われる犯罪歴がない事を証明しなければなりません。
過去10年間に海外に1年以上滞在した場合はその国の無犯罪証明も必要です。
ビザのトラブルが無い事
過去にビザをキャンセルした事が無い、ビザ発行を拒否されたことが無い人が申請できます。
ビザの詳細
費用
申請者が一人の場合は$3,755です。人数によって変わってきます。
家族
家族を含められます。その際は申請費用が別途加算されます。
ビザの審査時間
全申請者の75%は8ヶ月以内に結果がわかります。
前申請者の90%は12ヶ月以内に結果がわかります。
ビザの有効期限
4年間です。4年後には延長するために同じビザを申請するか、別のビザを申請することも出来ます。
ビザ申請中の旅行
何度でもオーストラリアに入出国できます。
このビザの弱点
生活のための地域が限定されます。州やテリトリー政府からのノミネーションを経由してS489が発行された場合は人口の少ない地域に住まなければなりません。
親族がスポンサーとなりこのビザが発行された場合はまた別の指定された地域に住まなければなりません。*
* 人口が多い都市に住めません。
もし、ビザの発行後に指定された地域に住んでいない場合はビザがキャンセルされます。身近な人が移民局に通報することで強制退去になったケースもニュースになりましたね。
移住についてアドバイス
ノミネーションをパスし、ビザのスポンサーがつくことでオーストラリアに4年間住めるビザ。
地方に留学することでポイントの加算が増え年齢が44歳までの人も申請できます。
しっかり準備をすればこのビザは手に届く範囲にあります。またこのビザからつながる永住権もあるので、田舎に住んでも良いという人にとっては良いビザです。
オーストラリア全体の雰囲気としても、大都市部に移民をこれ以上入れたくない人が7割を超えています。地方に新しく出来る2つのDAMAsビザも出来ますし今後の移住は地方を中心になるでしょう。
無理に大都市に移住して移民法が改悪されてなくよりも、初めから地方に移住しておくことで法改正のリスクを減らす事ができます。AUS永住を確かなものになるのでトライを考えてみてください。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。