ビザの申請条件で、「地方エリアに住む」、「地方エリアで仕事をする」とよくありますが、この地方エリアとはどこを指すのでしょうか?
こんにちは、うめ太郎です!
オーストラリア移民局は都市部への人口増加対策として地方エリアへ移民を促しています。
その地方エリアが指すエリアとは「田舎」のこと。ただ、田舎と一言で片付けられても困りますよね。
どこなんだ?ってなります。
地方・田舎エリアは
移民局では
Designated regional areas
と呼ばれていますがそれは最近の話。この呼び方は2019年頃から地方移民を推進する用になってから使われています。
これまではRegional AreasやLow Population Areasなどと呼ばれていました。
言い方は変われど、そのエリアが指すのは都市開発が十分出来ていないエリアです。
田舎エリアとも呼ばれていますね。
地方エリアかどうかは主にした2つの条件で決められます。
- 人口が少ない
- 人口の増加率が少ない
今現在(2021年)、卒業ビザの延長にも影響しており3つの大きな分け方がされています。
ややこし!
と思いますが、移民局ではその分け方(カテゴリ)ごとに郵便番号を決めているのでご安心を。
その情報も記事の後に載せています。
地方移住のメリット
オーストラリアに移住する視点で地方のメリットを考えると、一言で言えば、地方エリアはビザ(永住権)が取りやすい。ロングステイにもってこいの地域なんですよ。
ビザの種類によっては地方エリアに住むことでしか申請できないビザもあるので、本気でオーストラリア移住を狙うなら地方エリアは絶対に外せません。
そして、オーストラリア移住というのは計画が必要です。その大事さはこれまでの記事で口を酸っぱくして勧めてきました。
移住のバックアップ・プランを考えるとしても地方は絶対に入れておきたいですね。
ほんと、地方ってバカにしていたら人生損すると思います!
トレンドは地方
オーストラリア政府は大都市の人口増加やそれに伴う国民の反移民感情に対処するべく、移民を地方に流す政策を2018年から始めています。
その流れの一つとして、2019年に新しい地方ビザが2つ作られましたし、卒業ビザも地方エリアによっては、1年、2年の延長ができるんですね。
関連記事:「これからの移住や永住は地方がメイン」
理想は全都市が地方になる
理屈っぽい説明だと、シンクタンクで都市問題の調査をしており、その報告内容では2046年ごろには大都市の生活環境が大幅に悪化すると結論づけています。
みなさん、東京のように毎日満員電車に揉まれて出勤したいですか?
永遠に職場に着きそうのない渋滞に巻き込まれて出勤したいですか?
だれもそんな体験したくないと思います。
オーストラリア政府もそんな魅力のない都市にしたくないわけです。
ただ、現実はそのような初期症状がシドニーやメルボルンなどの大都市で出ています。そうなってくると、地方に住むことは賢い選択とも言うことができる。
これは移民政策、うんぬんの話を省いても、わざわざこれから生活が不便になっていく大都市に住むことは懸命ではありませんよね。
卒業ビザが延長できる地方エリア
2021年から地方エリアは3つのカテゴリに分かれました。日本人に分かりやすく説明すると、
- 大都市
(カテゴリ1) - 中都市
(カテゴリ2) - リアル田舎
(カテゴリ3)
と言い換えることが出来ます。
この中で、カテゴリ2の中都市、カテゴリ3のリアル田舎が卒業ビザの延長対象エリアです。
カテゴリ2のエリア
中都市部で学校に行き、住むことで卒業ビザが1年延長できます。卒業ビザは18ヶ月〜4年間の滞在期限がありますが、そこからさらに1年の延長ということです。
そのエリアとは
Perth, Adelaide, the Gold Coast, the Sunshine Coast, Canberra, Newcastle/Lake Macquarie, Wollongong/Illawarra, Geelong and Hobart
上記の地方エリアはそれなりに発展している都市。
日本に置き換えると、地方といっても大阪とか神戸、福岡、札幌などの都市なので地方だから就職できないんじゃない?とかそういう不安はあまり気にしなくてもいいと思います。
カテゴリ3の延長
リアル田舎の都市はおおよそ、11,200の都市が指定されています。
このエリアに留学し、卒業ビザを手に入れると、2年のビザ延長が可能となります。例えば、TAFEを卒業して18ヶ月の卒業ビザを手に入れたとすると、そこからプラス2年の延長申請ができる。
ただ、これらのエリアはとっても田舎!
正直、就活するとなるとそれなりの意気込みが必要だと思います。
郵便番号からわかる地方エリア
地方・田舎エリアについては移民法改正があり2つの郵便番号表を使っています。
ややこしいですが、とりあえずこれから地方移住を考えている人は下の表が参考になります。
表のCities and magar regional centre欄をがカテゴリ2です。カテゴリ3はRegional centres and other regional centresです。
※長いので移民局のサイトから画像を頂いております。
旧、地方エリアの郵便番号
2019年11月16日までにS489、S887ビザが発行された人に関してはその当時の郵便番号表を情報の歴史として載せておきます。
注意してほしいのは、その方々であっても、卒業ビザの延長する際は、前出のカテゴリ2,カテゴリ3のエリアかどうか確認してください。そのエリアが延長の対象となります。
旧、地方エリアでないので注意です。
ワーホリからの上手な移住
最後に、ワーキングホリデーの方がゼロから移住を目指すなら地方(田舎)エリアはもってこいです。
というのは、セカンドビザ、サードビザを取るためには地方(田舎)エリアで3ヶ月から6ヶ月間働く必要があります。
この期間を通して、会社から必要な人材だと認められれば、そのまま学校に通いながらパートタイムで仕事を続ける。
卒業後は卒業ビザを使い、延長も含めてスポンサービザを狙えると思います。
移住で計画はかなり大事です。もしあなたがゼロからオーストラリアに移住を考えているのであれば、今の時期が一番大事。
こういった情報を駆使して、移住計画を立てていく、バックアップ・プランを立てていくと可能性の高いオーストラリア移住ができると思います。
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。
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