オーストラリア人や永住者との結婚を予定する方がオーストラリアに9ヶ月間にわたって住めるビザがあります。それが婚約者ビザ。
婚約者ビザのメリットは審査の期間がパートナービザと比べて短いこと。しかしデメリットとして申請は国外でしなければなりません。
パートナービザと比較して婚約者ビザはメリットがどのようにあるのでしょうか?
考え方によってはパートナー様からビザのスポンサー返事に「Yes」と頂きやすい点もあり、そういった部分とメリット・デメリット、申請条件などを含めて分かりやすく説明していきます。
それでは今日もボク、うめ太郎とアツく語り合いましょう!
- 婚約者ビザをザックリと|S300
- 婚約ビザのメリット・デメリット
- メリット
- デメリット - 婚約ビザ vs パートナービザ
- 申請条件
- スポンサー
- キャラクターテスト
- 申請費用
- 待ち時間
- 年齢
- ビザのキャンセル
- お子様をビザに含める
- 結婚前やビザ申請中に授かった場合や出産 - エージェントを使うべきか
- 移住についてアドバイス
婚約者ビザをザックリと|S300
オーストラリアの移民局では婚約者ビザの事を結婚前提ビザ (Prospective Marriage visa:Subclass 300)と呼んでいます。
ただ現地、オーストラリアに住む方の間では婚約者ビザやフィアンセビザとして知られています。
このビザは結婚前提 (Prospective Marriage)とついていますが、ボクは結婚するかどうかのチェック期間として同棲をするためのビザだと捉えています。
例えば、オーストラリアでパートナーとあなたが9カ月ともに暮らし、パートナーと将来が見えれば次のステップである結婚をする、もしくはパートナービザを申請して引き続きオーストラリアに移住するとような感じ。
同棲ビザとも言いかえることができますね!
婚約ビザのメリット・デメリット
別名フィアンセビザとも呼ばれるこの結婚前提のビザにもメリット・デメリットがあります。
それぞれを詳しく説明した後に、パートナービザを申請するべきか、それでも婚約ビザのほうが良いのか?について説明していきます。
ではまずは婚約ビザのメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
メリットはビザが下りるまでの期間がパートナービザと比べて短いこと。そして9ヶ月間にわたって働けます。婚約者ビザの発行待ち時間はおおよそ12ヶ月とパートナービザと比べて半分の審査期間でビザがおります。
さらに2019年のオーストラリア総選挙が終わり、パートナービザの審査により時間がかかる内容に法改正が進んでいるため、ますます婚約者ビザの注目度が上がってきました。
別のメリットでは婚約者ビザの審査の難しさや厳しさはパートナービザより低いので発行される可能性が高くパートナービザの踏み台とする手としても使えます。
ビザ申請の要であるスポンサーからOKをもらいやすい面もあります。パートナー様の立場になって考えてみると、ほとんど結婚状態の事実婚より、婚約といった方がお二人の関係を認めやすくありませんか?
デメリット
婚約者ビザの申請はオーストラリア国外からしかできません。国内にいる場合はいったん出国してから申請します。
またビザの滞在期限が9カ月なのでその間にパートナービザなど別のビザを申請する必要があります。
したがって婚約 (Prospective Marriage)ビザの名のごとく、事実婚を意味するパートナービザを申請するのが一般的な道となります。
婚約ビザ vs パートナービザ
二人の間に信頼関係があり、パートナービザへのオファーを頂けそうであればストレートにパートナービザを申請することをオススメします。
パートナービザが無理なら婚約ビザを申請ただ、実際はパートナー様がパートナービザのパートナーになることに抵抗がある。そうした場合には婚約ビザから進めるのも手。婚約ビザのほうがパートナー様の精神的な重荷も少なくビザ申請までこぎつける可能性が高くなります。また、婚約ビザの9ヶ月間の間にパートナー様の心の準備もできてくるはずです。婚約者ビザのスポンサーになったのですから真剣にパートナービザの事を考えるでしょう。
何事にも順番は大事で、いきなりパートナービザを目標とするのではなく、婚約ビザという一つのクッションをはさむことで何事もスムーズに行くケースがたくさんあります。
婚約ビザではお仕事のお時間制限が無いのでパートナー様との生活費をフェアに折半できる金銭的な余裕もでてきます。そうした意味でもフィアンセ様とパートナービザに向けて生活レベルでの準備を整えられます。
婚約者ビザのメリット・デメリット、そしてオススメできる人がわかった所で具体的な申請条件に話を移しましょう。
申請条件
スポンサー
婚約者ビザはオーストラリアに入国後に結婚することを (公式には)目的としています。したがってオーストラリア国籍・永住者のスポンサーが必要です。
そのスポンサーになる方にも過去のスポンサーの有無や犯罪歴などいくつか目を通しておきたい条件があります。
パートナー様と一度は話し合い状況を知っておくことが大事です。
婚約者ビザのスポンサーになれる条件は「オーストラリアでパートナービザを狙う?スポンサーに必要な条件を解説!」で詳しく説明しています。
キャラクターテスト
過去に犯罪を犯した事が無い証明が必要です。ビザ申請後に提出することも可能。
警察証明は過去10年間に1年以上滞在した国から取得します。オーストラリアの警察証明は2週間程度でとれますが、カナダの警察証明などは1カ月〜2カ月かかるで事前の準備が大切です。
とりあえずビザ申請を先にして、その間に警察証明書を取得しオーストラリアの移民局に提出する事でビザ発行までの時間を短縮できます。
日本の警察証明をオーストラリアから申請するには「【オーストラリア】警察証明はビザ発行を左右するくらい重要な件」で詳しく解説しています。
次のページ > 無犯罪証明とは?ビザ申請をスムーズにする為に準備しよう」
申請費用
7,160ドルです。子供を含める場合は申請費用が高くなります。
待ち時間
申請者の75%は12ヶ月以内。
申請者の90%は17ヶ月以内。
書類の完成度によって審査の待ち時間が変わってきます。
次のページ > なるべく早くビザが発給してほしい!審査が遅れる6つの理由
年齢
18歳以上です。
ビザのキャンセル
過去に何らかの理由でビザがキャンセルされた場合は婚約者ビザの申請リスクが高くなります。
その場合は移民エージェントに一度相談をしたほうが良いでしょう。
次のページ > ビザエージェントの評価。オススメ「できる・できない」移民エージェント
お子様をビザに含める
お子様を婚約者ビザに含められます。
その際は申請費用が人数と年齢によって変わります。
結婚前やビザ申請中に授かった場合や出産
婚約ビザの申請中に子供を授かった場合や出産をした場合でも、その子供をビザに追加することが出来ます。
エージェントを使うべきか
婚約者ビザの申請を移民エージェントにお願いする場合、費用はおおよそ5,000ドルです。
婚約者ビザで必要になる書類は比較的カンタンです。パートナーは高い英語力を持っているはずなので、2人で協力すれば申請もそれほど難しくないでしょう。
また、審査の厳しさは、ビザ申請者よりもスポンサーの方が重要です。ボク、うめ太郎はこのビザの申請は個人でできるレベルと考えます。
移住についてアドバイス
婚約者ビザはあくまで移住へのファーストステップ。滞在期限の9ヶ月間はパートナーの心の準備も整い次のステップであるパートナービザに向かう大事な期間なので2人の絆を深めることが大事でしょう。
パートナー様がパートナービザに対してよいお返事をしてくれないケースは、婚約者ビザ (フィアンセ)のお話をしてみてはいかがでしょうか?
フィアンセと結婚前の最終チェック(同棲)と言うだけで、パートナー様の精神的な負担も少なくなり、スポンサーになるための良い返事ももらえるかもしれません。
焦らずゆっくりとパートナー様との関係を築いてきましょう!
オーストラリアに移住したい人に幸運を。
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