Labour Market Testingとはビジネスビザを申請する時に、雇用主がオーストラリア国内で労働者が見つからなかったことを証明する作業です。
この作業は海外から安い労働者を雇いにくくするために設けられています。したがって、ビジネスビザだけではなくノミネーションが必要な全てのビザが対象です。
嬉しいことに、日本人にはこのテスト、必要がありません。
それでも今回は、このLabour Market Testing(レイバーマーケットテスト)の内容について紹介します。
それでは移住の授業を始めましょう!
日本人は免除されている!
オーストラリア政府は日本とLabour Market Testingの免除の協定を結んでいます。したがって私たち日本人はビザの取得の際にこのテストは必要ありません。*
* Labour Market Testing(レイバーマーケットテスト)が必要だと別のブログ(外部)では書かれていますが、間違いですので注意してください。
免除されているということは、ビザ発行までの時間が短くなります。何よりビザの条件のハードルが低い事になるのでAUSに移住がしやすいですね。
免除対象の国籍は日本人だけではなく、中国・タイ・ベトナム・韓国・シンガポールの国籍を持っている人に対しても免除されています。
移民局から抜粋 |
Labour market Testingをもう少し詳しく
オーストラリアの労働者が海外の安い労働者に取って代わられないようにするためにレイバーマーケットテストが求めらます
ノミネーションが必要なビザはこのテストを通して「オーストラリア国内で人材が見つけられない」証明を移民局にする必要があります。その証明の方法は具体的に指定されています。
テストの実施
直近4カ月のうちに最低4週間の求人広告を2ヶ所に出します。その際には求人内容に「仕事のポジション」「仕事の内容」「必要なスキルや経験」「年収」「会社名」の5つが記載されていなければなりません。
テストが免除される例外
オーストラリアと労働に関して国際協定を結んでいる国は免除されます。日本は協定を結んでいるのでLabour Market Testingは免除されています。
また、世界貿易機関 (WTO)に加盟している国籍の労働者をノミネートする時もテストが免除されています。
日本はWTOに1995年1月から加盟しています。
WTOの加盟国 |
余談ですが、以前のビジネスビザ(S457) のときは職業によっては免除されるケースもありましたが、新しく新設されたS482ではその例外は無くなっていますね。
移住についてアドバイス
ビジネスビザや州政府や雇用主がノミネーションをする場合にテストが必要になりますが、幸い日本人は免除されています。
そのため、ビザの申請がスムーズで雇用主さえ見つかれば比較的かんたんにビザ申請を行なえるでしょう。
これまで私は日本人でもLabour Market Testingが必要だと思いこんでいました。しかし今回よくよく移民局のページでテストについて確認してみるとまったく必要がないことがわかったので、オーストラリアは移住しやすい国なんだなとつくづく思った次第です。
オーストラリアに移住したいと思う全ての人に幸運を。
参考にした記事:Labour Market Testing