スキルセレクトのPro-Rata Occupationsってご存知ですか?これ、職業リストに頻繁に載る超人気の職業なんです。つまり永住に強い職業です。
オーストラリアの職業リストは1年間に一度は見直しがされます。その度にいくつかの職業が職業リストから削除されていきます。
その中でもほとんど常に職業リストに載っている職業が、Pro-Rata Occupationsと呼ばれる職業です。会計士、電気技師、プログラマー等の職業がそれの職業グループに入っています。
今回はこのPro-Rata Occupationsのメリット・デメリットを書いていこうと思います。
Pro-Rata Occupationsとメリット
職業リストに常に載っている職業です。リストが改定されてもその影響を受けにくく、削除されずに残っている可能性が高いため、永住権やビジネスビザの取得を目指す人にとっては人気の職業です。
永住権の申請でMLTSSLの職業リストの技術査定をパスする必要がある場合、このPro-Rata Occupationsグループの職業を選ぶことをオススメします。
2019年現在、8つの職業がPro-Rata Occupationsとされています。
- Accountants - 2211
- Auditors, Company Secretaries and Corporate Treasurers - 2212
- Electronics Engineers - 2334
- Industrial, Mechanical and Production Engineers - 2335
- Other Engineering Professionals - 2339
- ICT Business and System Analysts - 2611
- Software and Applications Programmers - 2613
- Computer Network Professionals - 2631
右の数字は職業コード (ANZSCO)です。
デメリット
永住権に強いこのPro-Rata Occupationsですが、毎年招待(インビテーション)される数に上限が設けられています。その上限分インビテーションされた職業は次の会計年度までスキルセレクトから招待がされません。*
* Occupation Ceilingと呼ばれています。
永住に強い職業は人気の職業なので競争が激しく必然的にポイントが高くなる傾向があります。直近ではこのPro-Rata OccupationsでEOIを提出して永住権のインビテーションを受けるには最低70ポイントが必要になっています。
このポイントの高さと職業の受入数の上限が永住への足かせになる面もあるんですね。
移住についてのアドバイス
常に職業リストに載っている職業はリストが改訂されたときのリスクを抑えることが出来る反面、永住権の申請に必要なポイントが高くなる傾向があります。今のオーストラリアの景気を考えると、このポイントは今後も高いまま推移すると思われます。
そこで、私は2つ以上の職業を技術査定してもらう事をお勧めしています。一つはPro-Rata Occupationsの職業、そしてもう一つは職業リスト改訂の影響を受けるリスクはあるけれどもポイントがそれほど求められない職業コードです。そうすることで、永住権への選択肢を増やしオーストラリア移住への可能性を高めることが出来るでしょう。