こんにちは、うめ太郎です。
ビジネスビザが5日で下りるワンランク上のスポンサーがあるのをご存知でしょうか。そのスポンサーになれる条件に今回変更があります。
対象となるのはAccredited Sponsor Schemeと呼ばれるもの。これによって規模の大きいオーストラリアの会社は5日以内に外国人労働者を雇えることに。
今回はAccredited Sponsor Schemeに加えられる変更について解説していきます。
Accreditedスポンサーとは
会社がビザのスポンサーになれる3つあるスポンサーのうちのひとつで、S482(就労ビザ)のスポンサーになる場合に申請スピードが早くなったり優遇されているスポンサーです。
スポンサーには
- Temporary Activity Sponsor (TAS)
- Standard Business Sponsor (SBS)
- Accredited Sponsor (AS)
の3つがあり、Accredited Sponsorはその中でもオーストラリアに貢献している企業だと認められた会社だけが手に入れられるスポンサーシップです。
何をもってしてオーストラリアに貢献しているのかについては意見が分かれるところですが、一つの目安として
- 従業員の多くはオーストラリア人
- 売上が4億以上
などなど。
自国民を率先して雇用している会社ですね。ちなみに永住権保持者は上の条件には入りません。
外部リンク:Accredited sponsor(英語)
ビザ審査スピードが早い
Accredited Sponsorになれた会社はビザの審査が優先して行われます。
プライオリティ・リクエストとも呼ばれていますが、通常のStandard Business Sponsorで就労ビザ(S482)を申請すると待ち時間は42日間ほど掛かりますが、Accredited Sponsorの場合はたったの5日。
めちゃくちゃ早く審査が通るので、すぐに移民の労働力が必要な会社としては嬉しいばかりか、ボクたちビザを申請する人も永住権に近くなるのでいいこと尽くしです。
スポンサーになるには
you have been a standard business sponsor for at least 1 - 2 years
Accreditied Sponsorになるには、まずStandard Business Sponsor(SBS)になる必要があります。
会社が過去にどれだけの外国人労働者にスポンサーになってあげたのかによってSBSになってからの年数は変わってきますが、最低1年〜2年必要です。
スポンサーとして認定を受けるには
企業がAccreditedスポンサーの認定を受けるには、過去に移民法や労働法でトラブルがなかったこと、Labour Market Testingを通して国内で労働者が見つからなかったことを証明しなければなりません。
また、当然最低給料である$53,900をビザ申請者と契約することになります。
Accreditied Sponsorの変更点
YAXIS(情報源)によると、今回の変更によってAccreditied Sponsor申請ができる条件には過去5年間の間に$50,000,000ドル以上(35.5億円)投資をした会社も対象になることに。*
* 2019年3月27日現在のレート、1豪ドル71円で換算
1年間に平均して7.1億円を投資している会社が対象になるので、中規模以上の会社に限られてくるのではないでしょうか。
実際、この認定を受けた企業は今のところ900社だそうですが、2019年の末までに2,500社まで増えるだろうと発表されていました。
数の上からも小企業でないことは明らかですね。
恩恵をうける業界と経済効果
具体的に投資が何を示しているかは書かれていませんが、一般には株式・設備投資・研究などが対象でしょう。
そう考えると採掘系や生産工場を持つ会社が今回の法改正の影響を受けやすいと見るべき。
オーストラリア政府としてはAccreditied Sponsorになるための投資額を満たしている会社は国内の雇用や経済を改善すると考えているようですが、実際どの程度まで影響があるのかは未知数。
もしかすると、Accreditied Sponsorになりたいとおもう会社が投資をするかもしれないという目論見もあるかもしれません。
オーストラリアの景気は2015年から回復どころか悪化しています。この政策が起爆剤となってリセッションを抜け出せるかどうかは怪しいとボクは見ています。
まとめ
この法改正で影響を受けるのは主にビザのスポンサーになる側である会社がメインです。
ボクたちにとってはほとんど影響がありませんが、Accreditied Sponsorを持っている企業というのはこれまで移民を雇っていたという証拠でもある。
そうであれば、その会社に自分が就職できれば移住の道が開けるかもしれません。
オーストラリアはこういった移民に関わる政策を経済力に落とし込む能力が長けていて。
が最近の実績としてあります。移民法が常に悪くなるという定説も覆される傾向になりつつある。
今回のAccreditied Sponsorの改正もまた、企業の投資を促す事になりますし、これからのオーストラリア移住がまたひとつ面白くなりそうです。
オーストラリアに移住したいと思う人に幸運を。
ありがとうございました。
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