もうやめてー!!
オーストラリア政府がPermanent Resident (PRビザ)の発給数を更に減らす事を考えています。
具体的にどれくらいまでビザの発行数を減らすのかについてはまだ発表はありませんが、短期、中期的に更に移民数を減るようにオーストラリア政府が管理していくようです。
今回は、移民数を減らしたいオーストラリアの政府の悩みの種についての情報です。
- 2018年は移民数が10%も減った。
- オーストラリアの移民法は小都市を軸においた改正になる。
- 大都市ではキャパがもう限界。
- 政府は今後30年のスパンで移民数を管理する。
- 今後の移民は短期移民と地方永住が主流になる。
2018年は移民数が10%も減った。
オーストラリアに2018年に移民した人は162,417人いましたが、前年と比べるとなんと10%も減りました。
これは過去10年で最低になり、ピークと比べると4万人もの移民の入国が減ったことになります。
更に、今後もこの移民数の減少傾向は続くと予想されています。
オーストラリアの移民法は小都市を軸においた改正になる。
オーストラリア政府はシドニーやメルボルンなどの大都市から別の都市に移動を促すようなメリットを移民希望者に与える事で大都市圏の人口をコントロールしていきたいと考えています。
大都市に入ってくる移民を少なくするように管理していく事です。
今後はオーストラリアに永住するために、ダーウィンやノーザンテリトリーなどの小都市に住まわせる用に移民法を変えていくことで、オーストラリアの永住権に対する魅力が減り、結果的に移民者も減るというような流れを政府は描いています。
なぜか、なぜオーストラリアでは移民をそんなに減らしたいのか。その理由は大都市の人口です。
大都市ではキャパがもう限界。
移民の大多数は労働者なので仕事や給料を求めてシドニーやメルボルンなどの大都市に移動します。
人が沢山集まるという事は交通渋滞やサービスの待ち時間、学校や医療機関の不足、そして何かといつも話題になる家の価格が高くなり誰も買えない、といった問題が出てきます。
大都市では生活に必要なインフラがもう限界で、これ以上人を入れることが出来ないのです。
オーストラリアの大都市に住んでいる市民は口々に「人だらけでもう十分!」と訴えていて、人口をある程度コントロールしていく必要が日に日に高くなっています。
東京の様になんでもあるから便利だけど、人が多すぎて住みにくい都市になっている感じです。
政府は今後30年のスパンで移民数を管理する。
オーストラリア政府は移民が経済力や国の豊かさにとっても良い影響を与えていると分かっていて、今後も移民は必要だと認識しています。
もし移民を完全に廃止してしまうとオーストラリア経済は2020年ごろから縮小していくと調査結果を出していて、今後も移民自体は入れていきます。
その調査報告書では特に移民を上手に管理していく場合は2060年頃まで力仕事系の労働力が今よりさらに10%必要になるくらい経済が拡大すると予想しているんですね。
オーストラリアで移民がなくなることはありません。ただ数が上手に管理していくだけです。
今後の移民は短期移民と地方永住が主流になる。
オーストラリアに期間限定付きで入国されている学生は2018年でおおよそ60万人いました。彼らが普段の生活につかうお金は莫大なものになります。
彼らは、生きるために食べ物を買い、服を買い、そして旅行やお酒などの娯楽を楽しみます。
生活費だけでも年間、2万ドル使うわけで、それが60万人いるとすると一体何兆円の経済効果があるのか。
オーストラリア政府はこの短期的の移民にもとても重点を置いていて、引き続き留学生を入れていく方向です。
僕の考えでは、今後オーストラリア政府は短期の留学生や労働者を積極的に入れて国内の消費を上げていくと考えています。
さらに、永住したい人は田舎や小さい都市に数年くらい住んでからビザが得られる様な仕組みになっていくと考えます。
少しづつですがオーストラリアの移民法も国内の状況とともに変わっていきますね。