こんにちは、うめ太郎(@o_sutoraria)です。
突然ですが、もし永住権を諦めればある家庭を守れるとしたらどうしますか?
厳しいですが、永住権を取るには何らかの犠牲は必要だと思います。
永住権は、仕事が終わって好きなYouTubeでも見ながら美味しいビールを飲んで、時にはパーティで弾ける!様な生活をしていては取れません。
永住権を手に入れて分かったことは人生はトレードオフだと言うことです。何かを得るためには何かを捨てる(犠牲にする)ことが時には必要。
今回は永住を取るためにある程度でも覚悟しておくべき犠牲について考えていきます。
夢のためには犠牲が必要
オーストラリアに永住するにはそれなりの努力が必要。これが最低限の犠牲なわけですが、それでも100%叶う保証があるわけではない。
ある意味では人生をリスクにさらしているとも言えます。
そう考えると永住権への道というのは時間を犠牲にしながら叶えていくモノだとも言える。
ただ、時間を犠牲にするのは基本中のキホン。永住権を取るためにほぼ全員と言える人が掛けているもので、別に凄くともなんともないです。
重要なことは時間以外のモノ。犠牲は他人の人生かも知れません。例えば就労ビザをサポートしてくれる会社に就職したある日のこと、社長に呼び出されて
「ビザの申請に給料を上げないといけない。さらに年間数千ドルの追加コストもある。思ったよりコストが高くなった。」
続けて言います。
「会社の中で誰が一番仕事ができないのか教えてほしい。」
こういう事が現実として起こるわけです。
ボクの場合は社長から雇用契約書にサインをする旨を言われ、サインをするとその2時間後にあるフィリピン人移民の同僚が社長に呼び出され解雇されました。
それが予め分かっていたらどうしますか?喉から手が出るほど欲しいビザ、永住権のために一緒に仕事をしたくない誰かに指を向けて「あいつはいらない」と言うかも知れません。
反対に、別の会社に移ることを決意するかも知れません。
ただし、そのどちらをとっても結局は何かが犠牲になります。
つまり、夢のためには犠牲があること、そしてその犠牲を利己的に選び、判断しなければならない状況があるんですね。
目的に集中するほど犠牲は増える
本気になればなるほど色々な形で何を犠牲にしなければならないのかハッキリと分かるようになる。
ビザのスポンサーが欲しいから仕事に集中するべき時に集中しないといけない。同じシェアハウスの人から飲みに誘われたり、パーティーに誘われても全部断るわけです。
そんな事をしていると友達関係も疎遠になり、知らない間にシェアメイトが移動していることなんてザラ。
やっと就労ビザが取れたと思えば次は永住権に向けて英語の勉強をするわけで、そこに集中するためには彼女にも日本に帰ってもらうわけです。
そんな事を続けていると、周りの人たちから誤解されるかも知れません。こいつは頭が変になったんじゃないのか?やりすぎじゃない?と思われるかも知れません。
それでも永住権を取るにはひたすら夢のために前進し続ける力が必要で、実際ボクはそういうやり方で自分を律していきました。
それくらいしないと自分の人生を変えられない考えていたから。分かっていたからというべきか。
つまり普通の生活を諦める事はオーストラリア移住への犠牲なわけですよ。
オーストラリアはお金の犠牲を求める
移民は国家的ビジネスだと考えるべき。このあたりの考えが抜けていると、ただ移民法に振り回されてオーストラリアに永住なんてできない。
オーストラリアの国としては移住希望者にお金の犠牲(メリット)を求めている。法改正は常にそこを軸に行われていて、最近の地方への移住や留学を後押しするような法改正を呼んでいれば分かる。
オーストラリアは、移民をビジネスだと考えていることから今後、ますますオーストラリアで永住権を狙う人たちにお金的な負担を強いるのは確実。
ただ、ある意味お金さえあればある意味永住しやすい環境とも言えるんですけどね。
結婚で永住が一番楽
ただ、オーストラリアはお金もない、仕事の経験も無い、努力という犠牲も払いたくない人でも永住ができる方法を用意していて、それが「結婚」。
いや、結婚する必要はなく、デファクトと呼ばれる事実婚さえできればビザが下りる仕組みがある。
パートナーとも呼びますね。
結婚相手さえ見つけられればビザがほぼ確実に降りるわけなのでみんながオーストラリア人または永住者を取り合うわけ。
ちなみに、男性より女声の方がパートナービザ(永住権)は取りやすい。オーストラリアに永住している日本人女性の8割は結婚を経由しています。
それに対して男性は1割程度。
めちゃくちゃ差がありますね。
しかし、結婚は簡単といえども人生を犠牲にしているという事ができるので、決して楽とは言えません。
人によってはパートナービザを取る為に、バツイチで4人の子供と生活している人もいました。無職の人と事実婚になっている人もいますしね。
人それぞれの犠牲ありきで永住権
ボクは最終的に2019年9月末に永住権が取れましたが、これまでを振り返ってみて思うことは、今日まで思い出がまったくない事。
ワーホリに来た初日からずっと英語環境に身をおき、永住権のことだけを考えてここまで来ましたが、楽しい思い出ってないんですよね。
これまでの努力が辛かったとも思っていません。ただ、永住権が取れた。そのためにワーホリで楽しむこと、友だちを作ってちょっとした旅行に出かけること、何も出来ませんでした。
まさに、ひたすら英語の勉強と仕事だけをしてきたわけです。
これはあくまで、ボクの場合の犠牲ですが、結論としては人それぞれ何か犠牲ありきでやっと到達できるのがオーストラリア永住権という果実だと思います。
本気で夢を掴むためには何かを捨て去る覚悟が必要で、そのリスクを選択した人だけが永住権の切符を手に入れられるのだと思います。
これからオーストラリアの永住権を目指す人はいちばん大事なことに集中したほうがいい。そうしていく中で犠牲が生まれますが、それはイコール、夢が近づいているということなのです。
ありがとうございました。
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