オーストラリアでの永住権で大卒は有利!これから永住する人は通信制をオススメ

大学を卒業しているとオーストラリア移住に必須な項目をクリアできるのでとっても有利です。

オーストラリアに移住したいけど、何が一番大事なのか分からない事ありませんか?
そんな人にはとりあえず通信制の大学をお勧めします。

というのは、大卒の学位があれば移住や永住権を取得する時に必要な技術査定に有利に働くんですね。

永住権に大卒が有利なわけ

学歴が高いほど、永住できるビザの所要条件を満たせる可能性が高くなるのはインターネットでパパッと調べれば誰でもわかる話。

では、永住権と大卒がどのように関係しているのか?というと、永住のキーポイントである技術査定を抑える必要がある。

私の場合、オーストラリアに移住する3年前ほど前から、技術査定で認められる職歴と学歴がかなり重要な事は移民局のサイトを翻訳したことである程度分かっていました。

更に、その技術査定をパスするために2013年2月からの技術査定機関(私の場合はACS)の査定ガイドラインを翻訳を始めたことで査定の基準なるものもある程度把握しています。

査定の結果でもっとも大事な事は

  • 認められる学位
  • 職務経験年数
  • 資格
  • ANZSCOコード

です。

つまり、

永住権には技術査定が必要で大卒が有利

になるわけですが、これは2018年の法改正から就労ビザ(ビジネスビザ)の取得に対しても技術査定が求められる様になったことで更に強まりました。

当初は、技術査定は求められればという流れでしたが、以降、最低でも2年~3年の経験が必要なことが移民局のサイトでも明記されるようになっています。

ただ、ビザの裏ワザもあるんですけどね!

特に、最終学歴が専門学校の場合は技術査定を求められるケースがあります。これは日本での専門学校はオーストラリアでのDiplomaとして認められていないからです。

技術査定機関から最終学的や学位を認めてもらうためには「大学の卒業」資格が重要になります。

大卒でないと査定をパスするのは現実的には難しい

ビザ申請者の職業が職業リストのコードとして認めてもらうためには技術査定が必要なことは前にお話したとおり。

ただ、大学を卒業していなくても、技術査定をパスすることは可能です。特に、オーストラリアでTAFE(日本で言う専門学校)を卒業してCertificateを持っていればの話。

日本の学歴をベースに技術査定をパスするには最低大学の卒業が必要です。

大学を卒業していない場合(職業コードに関連した大学の学位をもっていない)、6年の実務経験後の7年目からプロとしての1年としてカウントされる話も聞きます。

私の場合は8年目から1年とカウントされたので査定機関に不服申し立てをしましたが、結果は変わらず・・。

大学の卒業によって、追加の職業年数が必要にならず大学卒業から職業コードの1年目として認めてもらえることになります。

技術査定が必要な永住権やその他ビザ

オーストラリアの移民用の永住ビザや就労ビザは技術査定が必要な場合があり、以下のビザを申請する予定の方は技術査定の準備をしなくてはなりません。

永住権

  • ENSビザ:Subclass 186
  • RSMSビザ:Subclass 187
  • 技術独立ビザ:Subclass 189
  • 技術雇用主指定ビザ:Subclass 190

期間限定の一時ビザ

  • トレーニングビザ:Subclass 407
  • TSSビザ:Subclass 482
  • 卒業ビザ:Subclass 485
  • 地方労働ビザ:Subclass 489

ポイントテスト=技術査定が必須

上のビザのうち、S189、S190、S489のビザはポイント制の永住ビザと呼ばれています。

このポイント制ビザは自分の年齢や職業年数、最終学歴などをポイント化して最低60点以上になることで申請をする事が出来ます。

つまり、ポイント制のビザを申請する場合は技術査定が必須。

ここで、大卒と技術査定とがどのように関係し合うかちょっと説明します。

学位がある=即戦力

学位は学士・修士・博士など。

日本でい言う専門学校卒業時に授与される専門士はオーストラリアでのDiplomaに相当しますがエージェント曰く、専門士がDiplomaとして認められたことは過去に殆ど無いとのこと。

また、大学で履修する科目は技術査定で申請するANZSCOコードと深く関係している必要があります。それが薄いと認められる年数は少なくなります。

したがって、可能な限り卒業時に授与される学位(自分の場合は経営情報学士)が査定を受けるANZSCOコードと関係する学科を選ぶこと。

そして履修する内容も同じように深く関係しているものを選びましょう。

資格

意外に見落としがちになるのがこの資格です。日本の専門学校卒業はDiplomaの学位とは認められませんが、

実は特定の資格(主にMicrosoftなどのベンダー資格)を持っている場合はDiploma相当の学歴があると認められます。

また、査定機関から指定されている資格以外の資格は独自に判断されます。出来るだけハイレベルな資格を取りましょう。

関連記事:日本の資格はどの程度オーストラリアで使えるのか?

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お仕事経験の年数

自分の職歴の年数をどれだけ認めてもらえるかになります。

履歴書に書いている年数が認められることはほとんどありません。たとえ大学を卒業していたとしても初めの数年は見習いとして落とされることがよくあります。

できるだけ雇用証明書に記載する内容をわかりやすく、ハイレベルに仕上げましょう。

私の場合は雇用証明書には過去のポジションと職務内容、そして特に何年働いたのかを分かるように作成していました。

ここまで説明すれば、技術査定で大学がなぜ有利になるのかお察しした人もいるかと思います。つまりは、大学卒業しているということは

  • 専門的な知識がある=即戦力

というわけ。

オーストラリアとしても、教育のコストを掛けずに出来上がったプロの仕事人に対してビザを優遇している思惑が透けて見えます

大卒資格を狙うなら通信制大学

技術査定は職業コードに関係している大学の学部や学位を得てから初めて年数のカウントが始まります。

将来的にオーストラリアで移住を考えているならなるべく早い段階で大学の学歴を取得した方がいいでしょう。

通信制大学なら場所を問わず大学の授業を学べるのでお勧めです。

オーストラリアに移住をしながら通信制大学を卒業することも可能なので、大卒のスピードを求めるなら通学より通信が良いですね。

通信制大学で選ぶ科目と技術査定は大きな影響もある

大学で専攻した科目の内容と職業コードはなるべくマッチさせなければ評価が不利になります。

また、選択した科目は出来るだけ高度なレベルの内容の方が評価に良いとされています。

大学はSeoul Accordと提携している方が有利

オーストラリアの査定機関は国際的に大学の学位を認め合っているSeoul Accordと提携している大学を評価しています。

IT系の技術査定を行っているオーストラリア・スキル・アセスメントは良い例で、Seoul Accordで提携している大学の学位はオーストラリアで卒業したものとして扱ってくれます。

ただ、提携していない大学だからといって、技術査定が不利になるわけではありません。

ぼくが通った北海道情報大学は提携していない大学でしたが無事に技術査定をパスすることが出来ました。*

技術査定のガイドラインを見たところ、Seoul Accordと提携していない大学を卒業している場合は独自の判断で審査するとありました。

* 選んだ科目はすべてIT系に関係しているもので、3年次、4年時レベルの科目を選びました。

参考記事:オーストラリアとニュージランドの職業、ANZSCO とは?

通信制大学の卒業は技術査定に必須の条件です。

オーストラリアで移住を考えている人はぜひ参考にしてください。

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